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森友文書、高裁が開示命じる判決 財務省改ざん、元職員妻が勝訴
共同通信
大阪高裁の判決後、近畿財務局の元職員赤木俊夫さんの写真を手に取材に応じる妻雅子さん=30日午後、大阪市
森友学園問題に関する財務省の決裁文書改ざんを苦に自殺した近畿財務局の元職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(53)が、財務省から大阪地検特捜部に提出された関連文書を不開示とした同省の決定取り消しを国に求めた訴訟の控訴審で、大阪高裁(牧賢二裁判長)は30日、文書開示を命じる判決を言い渡した。 【写真】喫茶店で書いて渡した手紙 安倍元首相と交わした最初で最後の言葉 22年
俊夫さんは2018年3月に自殺した。財務省は同年6月公表の調査報告書で、同省理財局長だった佐川宣寿元国税庁長官が改ざんの方向性を決定付けたと指摘。また雅子さんが国や佐川氏に損害賠償を求めた別の訴訟で、俊夫さんが佐川氏の指示をうかがわせる内容を記した「赤木ファイル」が開示されている。 23年9月の一審大阪地裁判決は、関連文書の存否を回答し開示すると、特捜部の捜査の手法や対象などが推知され罪証隠滅が容易となり、将来の刑事事件の捜査に支障を及ぼす恐れがあるなどとして請求を棄却。雅子さん側が控訴した。
雅子さんは不開示決定を不服として22年に審査請求もした。