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 鉄道 NHK

JR函館線で貨物列車が脱線 原因不明 運転再開の見通し立たず

16日未明、北海道森町のJR函館線で貨物列車が脱線して停止し、函館線は現場付近で運転を見合わせています。

脱線の原因は不明で、運転再開の見通しは立っておらず、JRは会見を開いて謝罪するとともに、復旧を急ぐとしています。

【現場のドローン映像】

 

JR北海道とJR貨物が開いた記者会見などによりますと、16日午前1時40分ごろ森町のJR函館線で、貨物列車の非常ブレーキがかかり、運転士が列車をとめました。

列車は名古屋市から札幌市の札幌貨物ターミナル駅に向かっていて、詳しく調べたところ21両のうち5両が進行方向右側に向かって脱線し、このうち最後尾の車両は30メートルほど切り離されていたということです。

けが人はいませんでした。

脱線は踏切近くで発生したとみられ、近くのレールに3か所の傷があったとしています。

 
 

この影響で、JR函館線は森駅と長万部駅の間で運転を見合わせていて、再開の見通しは立っておらず、札幌と函館を結ぶ特急列車は16日は終日運転見合わせや折り返し運転の対応となりました。

会見でJRは「お客様にご迷惑をおかけしていることをおわびします」と謝罪しました。

復旧を急ぐとともに17日以降、バスによる代替輸送を検討するとしています。

この事故を受けて国の運輸安全委員会は、鉄道事故調査官2人を16日、現地に派遣し、脱線の詳しい原因を調べることにしています。

JR北海道の管内では、2013年に函館線の大沼駅構内で貨物列車の脱線事故が起きたほか2017年にも洞爺湖町の室蘭線で貨物列車が脱線するなど、貨物列車の脱線事故が相次いで発生しています。

鉄道事故調査官を現地に派遣 運輸安全委

国土交通省によりますと、脱線したJR貨物の車両は機関車1両と貨車20両のあわせて21両編成で、非常ブレーキが動作したため運転士が停車させたところ、貨車5両が進行方向右側に脱線していたと会社から報告があったということです。

 

 

 

脱線していたのは、12両目の2軸、15両目の1軸、17両目の4軸すべて、19両目の2軸、20両目の1軸だということです。

この事故を受け、国の運輸安全委員会は、鉄道事故調査官2人を現地に派遣し、脱線の詳しい原因を調べる予定です。

脱線事故の影響でバス乗り場は



 

脱線事故の影響で、札幌から函館方面に向かう高速バスは16日はほぼ満席となっています。

函館行きのバス乗り場にいた宮城県から仕事で訪れたという60代の男性は「函館から新幹線で帰る予定だったが、特急が止まり帰れなくなった。飛行機か別のバスを探して帰りたい」と話していました。

また、60代の男性は「特急列車を予約していたが朝からニュースを見て混み合う可能性があると思い早めにバス乗り場に来た。事故だから仕方ないが、寒いので待つのがつらく大変だ」と話していました。

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