永田町の裏を読む連載 <連載564>
安倍政権の“生みの親”
野田立憲では政権交代は起きない…起きても意味がない
ジャーナリスト 高野 孟
このことは実は本欄で今までに2回も書いているが、あえてもう一
私が野田佳彦だけは立憲民主党にせよ何にせよ、旧民主党の系譜を
「2回」と言うのは 2016年9月に蓮舫が民進党代表となり野田を幹事長に指名した時と、2022年9月に彼が安倍晋三元首相の“国葬
形式面で言うと、野田は、やらなくてもいい総選挙を安倍に持ちか
内容面で言うと、これを私は本欄で3回目となるのをいとわず繰り
野田政権の国家戦略会議フロンティア分科会が憲法解釈を変えて集
第2に、武器輸出。
藤村修官房長官が武器輸出三原則を見直す案を発表。
第3に、オスプレイの沖縄配備を何ら疑問を挟むことなく受忍した
第4に、尖閣国有化。
第5に、原発再稼働。
第6に、TPP。最初に「参加を検討する」と言ったのは菅直人首
第7に、消費増税。野田内閣は2012年2月に「社会保障・税一
消費税法改正案を成立させた。
つまり、安倍政権で起きた禍々しいことのほぼ全ては、野田政権の
どうしてそうなのかといえば、理由は簡単で、野田も安倍も共通して、自分には何の政策能力もなく、外務・財務・経産などの小ざか
野田は「今度こそ政権交代を」と叫んでいたが、彼の下では政権交
(9月25日発売「日刊ゲンダイ」より)