柏崎刈羽原発で事故なら「被害は破局的」
  能登半島地震と原発テーマに、

新潟県上越市で小出裕章さんが講演

 能登半島地震と原発の危険性をテーマに、元京都大原子炉実験所助
の小出裕章さん(75)が新潟県上越市で講演した。

 

2011年の東京電力福島第一原発事故で放出された放射能の調査結果を示し「原発が壊れたら途方もない被害を受ける」と述べ、東電柏崎刈羽原発の再稼働をさせない
よう訴えた。


小出さんは、福島第一原発の事故で大気中に放出されたセシウム137

広島落とされた原爆168発分分析。
 多くは偏西風に流されて日本国土に降ったのは約0.4%だったとし「
それでも東北地方などが広域に汚染された」と語った。
 
総出力が世界最大級の柏崎刈羽原発で事故が起きれば、東電福島第
原発事故を上回る量の放射性物質が放出されるとし「被害は破局的だ」
とした。

 
能登半島地震では多くの道路が壊れて寸断されたとし「いくら計画
立てても
地震が起きれば避難できない

 

仮に大量被ばくせずに避難できたとしても故郷を失う」と指摘した。
 

 講演会は9月7日、市民連合・上越などでつくる実行委員会が開催し、
約160人が参加した。

 

(9月25日「新潟日報」デジタルプラスより抜粋)
https://www.47news.jp/11536595.html

 

 

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 ◆世界の英知集め廃炉を 

 

    寺田暁弘(東京都八王子市)

 東京電力は、福島第一原発2号機の溶融核燃料(デブリ)を採取する作業に失敗した。パイプをつないで格納容器に差し込みデブリを取り出す計画だったが、パイプの並び順が違うことに気付き中断した。
 お粗末な話だ。外注任せで確認を怠りながら「初歩的ミス」と言い繕う東電の無責任な体質は相変わらずだ。
 こんな調子でいつまでも国民に負担を強いて、廃炉できるのか疑問だ。
 1~3号機のデブリ総量は推定880トンと言われているのに、わずか3グラムのデブリ採取にすら失敗した。
 東京電力任せでなく、世界中から英知を集め考えなければ、廃炉は不可能ではないのか。
国内の原発でまた事故が起きれば、電力会社はもちろん日本政府にも事態は収束できないだろう。原発の在り方を考えるべきだ


        (9月25日「東京新聞」5面「発言」読者とともに)