クロアチア海辺の町で山火事 100人規模の消防が延焼阻止
スプリト、クロアチア、8月28日 (AP) ― クロアチアのダルマチア海岸の町スプリトで8月26日夜、山火事が発生し、強風であおられた火が住宅地に迫っていたが、100人以上の消防隊員による徹夜の消火活動の結果、状況は"改善"されたという。 地元消防によると、火は住宅の近くまで迫っていたが、消防隊員の到着が間に合い、それ以上の延焼は阻止できた。数軒が避難を余儀なくされたという。 100人規模の消防隊と2機の飛行機がなんとか延焼を食い止めたが、強風で再び炎上する可能性がある。 クロアチアの空軍が空からの消火活動に当たっているが、夜間は活動できないため、朝には空からの支援が期待される。 アドリア海沿岸では7月、数週間続いた干ばつと高温、さらに強風にあおられて数カ所で山火事が発生したが、消防はなんとか延焼を食い止めることに成功した。 バルカン半島では数週間にわたって一滴の雨も降らず、7月と8月の気温が非常に高かったことが、森林火災多発の一因とみられている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)
クロアチア海辺の町で山火事 100人規模の消防が延焼阻止 (AP通信) - Yahoo!ニュース
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市内を流れるドナウ川が越水 ハンガリーでは首都が洪水
ブダペスト、ハンガリー、9月20 (AP) ― ヨーロッパ中部に降った大雨の影響でヨーロッパで2番目に長いドナウ川が増水し、チェコやスロバキア、ポーランド、オーストリアなどで洪水が発生している。 ハンガリーでも9月19日、ドナウ川の水位が上昇しており、道路や鉄道が閉鎖され、連絡船も欠航になっている。 首都ブダペストでは市内を流れるドナウ川が越水し、路面電車や地下鉄路線が冠水する恐れがでてきた。このため、交通機関の運休が相次いだ。 さらに上流の風光明媚な観光地ドナウ・ベンドでは、堤防を補強するために土嚢が積み上げられたが、川岸近くの住宅やレストランが浸水した。 ハンガリーの水道局や軍を含む6000人近くのが動員され、収監中の受刑者も土嚢作りの使役に駆り出された。 ドナウ川の水位は771センチを超え、2013年の大洪水で記録した891センチに近づいている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)
市内を流れるドナウ川が越水 ハンガリーでは首都が洪水(AP通信) - Yahoo!ニュース
ユーゴスラビア社会主義連邦共和国
第二次世界大戦後、スプリトは、ユーゴスラビア社会主義連邦共和国を構成するクロアチア社会主義共和国の一部となった。この時代、市は大きな経済・統計ブームを体験した。12の新工場、その他多くの会社ができたことで市の人口が増加した。スプリトは、クロアチアの国境を遙かに越えたアドリア海沿岸一帯の経済中心地となった。そのために、大規模工業化とユーゴ中央政府による投資で新たに建てられた工場へ、職を求めて発展途上の内地から移住者の波が押し寄せた。造船業は突出して発展し、ユーゴはこの分野で世界でも有数の国となった。多くのレクリエーション施設が連邦の基金で建てられた。1979年の地中海競技大会会場となったスタディオン・ポリュドが知られる。スプリトはユーゴ最大の旅客および軍港となり、ユーゴスラビア人民軍(Jugoslavenska Narodna Armija, JNA)の沿岸警備部門と、ユーゴスラビア海軍の本部の所在地となった。
1945年から1990年の間、スプリトは全体的に生まれ変わって拡大し、半島全体を市域に含めた。同じ時代(黄金時代とされている)、GDPと雇用率は現在より遙かに高く、ユーゴ最大の都市の一つであった。
クロアチア独立
1991年にクロアチアが独立を宣言したとき、スプリトはユーゴ海軍の本部と施設同様、ユーゴ人民軍の大規模駐屯軍を抱えていた。これが一ヶ月以上に渡る、ユーゴ人民軍とクロアチア国民防衛隊、警察との緊張関係を引き起こし、時には様々な事件が勃発した。
最も悲惨な事件は1991年11月15日に起こった。ユーゴ人民軍のフリゲート艦スプリトが砲撃したのである。被害はわずかであったが、数名の犠牲者が出た。この事件では、クロアチア人人口が独占的に占めている旧市街だけが封鎖された。攻撃の行われたのと同じ日、クロアチア勢力はフリゲート艦を損傷させ、艦を放棄させた。多くがクロアチア人であったユーゴ人民軍の艦船乗員は、同じクロアチア市民への攻撃を拒否し、艦の連隊を離脱した。
1992年1月の間、スプリトにある全てのユーゴ人民軍及びユーゴ海軍施設が明け渡された。この後、景気後退がすぐに始まった。
2000年代に入ると再びスプリトでは開発の勢いが戻って来た。観光地として注目を集めるようになり、現在ではクロアチアの有力な観光拠点や経済的な中心として多くの新しいホテルや、オフィスビル、住宅などが整備されている。また、多くの開発計画も再開され、新たなインフラの整備も進められている。2009年にはスプリト市の大きな計画の一つであるスパラデュームアリーナ(en:Spaladium Arena)が完成した。
地理
スプリトはカシュテラ湾(en:Gulf of Kaštela)とスプリト海峡の間にある半島に位置する。半島の西部は標高178mのマリヤン丘(en:Marjan Hill)が占めている。標高779mの尾根コジャク(en:Kozjak)と、標高1339mのモソル(en:Mosor)が市の北と北東を守り、これらが内地からスプリトを隔てている。