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 イスラエル・パレスチナ

戦闘休止しワクチン接種続く 停戦“米が今週最終妥協案”報道

 

ガザ地区では、イスラエルとイスラム組織ハマスが地域を限定して戦闘を一時休止し、子どもを対象にしたポリオのワクチン接種が2日も行われています。停戦と人質の解放に向けてハマスとの合意を求める声がイスラエルで強まるなか、アメリカが今週、最終的な妥協案を示すと報じられ、協議の行方が焦点になっています。

 

ガザ地区中部では、イスラエルとハマスが時間を限って戦闘を一時休止したうえで、国連機関が行うポリオのワクチン接種が2日も続いています。

UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関によりますと、初日の1日には対象となる子どもおよそ8万7000人に接種を行ったということです。

ただ、パレスチナの地元メディアは、2日にかけてもガザ地区各地への攻撃で死傷者が出ていると伝えていて、ワクチン接種に伴って対象地域で確実に戦闘が休止されるか注視されています。

一方で、イスラエルでは1日、人質6人が遺体で発見されたと発表され、停戦と人質の解放に向けてハマスとの合意を求める声が強まっています。

 

2日には労働組合などが大規模なストライキを行い、公共交通機関が運休になったり、空港では国際線の運航に乱れが出たりするなどの影響が出ています。

停戦と人質の解放に向けた協議について、アメリカのニュースサイト、アクシオスは2日、関係者の話として、アメリカが今週、イスラエルとハマスに最終的な妥協案を示すことを検討していると報じています。

ただ、ガザ地区とエジプトとの境界地帯に停戦後もイスラエル軍が駐留するかどうかをめぐり双方の立場の隔たりは依然として大きく、協議の進展につながるかが焦点です。

 

ガザ地区 戦闘休止し子どもへワクチン接種続く 停戦と人質解放“アメリカが今週 最終的妥協案示す”報道も | NHK | イスラエル・パレスチナ

 

 

 

 

ポリオについて |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

ポリオについて

病気について

病気の概要

 ポリオ(急性灰白髄炎)は脊髄性小児麻痺とも呼ばれ、ポリオウイルスによって発生する疾病です。名前のとおり子ども(特に5歳以下)がかかることが多く、麻痺などを起こすことのある病気です。
 主に感染した人の便を介してうつり、手足の筋肉や呼吸する筋肉等に作用して麻痺を生じることがあります。永続的な後遺症を残すことがあり、特に成人では亡くなる確率も高いものとなっています。
※より詳しい情報については http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/386-polio-intro.html をご参照下さい。

急性灰白髄炎の発生状況

 

2021年はポリオ(急性灰白髄炎)患者の発生はありませんでした。
※より詳しい情報については国立感染症研究所 発生動向調査年別一覧(全数把握)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/ydata/11528-report-ja2021-10.html )をご参照下さい。

 

急性灰白髄炎にかかった場合

 

 ポリオウイルスに感染した場合、弛緩性麻痺を起こす割合は1%以下とされていますが、麻痺性の急性灰白髄炎を発症した場合には、一般に2~5%のお子さんが亡くなってしまうといわれています。また、特に成人の場合は重くなりやすく、15~30%の方が亡くなってしまうといわれています。

 

ワクチン接種の効果

 ワクチン接種により、99%の方が十分な抗体を獲得すると報告されています。

標準的なワクチン接種スケジュール

初回接種3回、追加接種1回の合計4回の接種が必要です
2024年4月以降、5種混合ワクチン(※)を用いた接種が可能です。
※不活化ポリオワクチンを、百日せき・ジフテリア・破傷風・ヘモフィルスインフルエンザ菌b型 (Hib) の各ワクチンと混合したワクチン

接種スケジュール(5種混合ワクチンを使用する場合):
・初回接種:生後2月に達した時から生後7月に至るまでの期間を標準的な接種期間として20日以上(標準的には20日から56日まで)の間隔をおいて3回
・追加接種:初回接種終了後6月以上、標準的には6月から18月までの間隔をおいて1回
※より詳しい情報については https://www.niid.go.jp/niid/ja/schedule.html をご参照下さい。

 

ワクチンの副反応

 

国内で行われた5種混合ワクチンの臨床試験において報告された、頻度の高い副反応は以下のとおりです。

 

  • 阪大微研製のワクチンでは、皮下注射の場合は発熱(37.5℃以上)が57.9%、接種部位の紅斑が78.9%、接種部位の硬結が46.6%、及び接種部位の腫脹が30.1%でした。
  • KMバイオロジクス製のワクチンでは、皮下注射の場合は接種6日後までに発現した発熱が65.2%、接種部位の紅斑が75.7%、接種部位の硬結が51.0%、及び接種部位の腫脹が38.1%でした。
    また、5種混合ワクチンの臨床試験における発熱の頻度が他のワクチンより高いことについては、審議会(※)において、他のワクチンとの同時接種の影響があり得る等の指摘がありますが、5種混合ワクチンに係る安全性について大きな懸念は指摘されておりません。

なお、5種混合ワクチンの、その他の副反応に関する情報については、添付文章等をご確認ください。
(参考)
ゴービック添付文書:https://www.info.pmda.go.jp/go/pdf/630144_636140FG1020_1_05
クイントバック添付文書:https://www.info.pmda.go.jp/go/pdf/261976_636140FG2027_1_03
※審議会資料(P42、43):https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001225283.pdf