またも夏の「政権たらい回し」―メディアの惰性を問う＋ウクライナ軍の越境攻撃、パイプライン爆破犯に

水島朝穂の「平和憲法のメッセージ」「直言」ニュース 2024年8月１９日より

FW: 直言更新しました(2024年8月19日）またも夏の「政権たらい回し」―メディアの惰性を問う＋ウクライナ軍の越境攻撃、パイプライン爆破犯に逮捕状

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水島朝穂の「平和憲法のメッセージ」

「直言」ニュース

2024年8月19日

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■水島です。猛暑に大型台風、南海トラフ情報に脅されていかがお過ごしでしょ

うか。「直言」更新しました。

http://www.asaho.com/jpn/

http://www.asaho.com/jpn/bkno/2024/0819.html

■　前回の「直言」は、新型コロナに感染したため、退院した妻との隔離生活の

なかで途中絶筆となりました（下記の末尾参照）。

https://www.asaho.com/jpn/bkno/2024/0812.html　

　現在は健康を回復しております。ご安心ください。

　今回の「直言」は、岸田文雄首相が、8月14日午前、突然の不出馬宣言（首相

退陣表明）を行ったことについて書きました。

真夏の暑い時期に「政権投げ出し」が行われ、そのまま9月の自民党総裁選という構図が繰り返されてきました。

また同じパターンです。お盆で記者も休みモードの時期に、地震、終戦記念日、大型台風と続き、首相の政権投げ出しをしっかり検証する余裕のないまま、メディアは、総裁候補者の報道に向かいます。メディアの「五輪夢中」から、総裁選モードへ。政治とカネの問題から統一教会の問題等々、自民党への国民の怒りが沸点に達していたときに、いつの間にか、「誰が総裁にふさわしいと思いますか」なんて街頭でインタビューするモードに変わるわけです。既視感ありありです。

それを、安倍、菅、岸田へと暑い夏の政治変動についての「直言」をリンクして描きました。できるだけリンクをお読みください。いまの「空気」と同じことが何度も繰り返されていることがわかります。そのつど、「国民的人気」の石破茂氏が逆転されているのも既視感？、です。

■ いずれしっかり書かねばなりませんが、8月6日からウクライナ軍の大部隊が

国境を超えて、ロシア領クルスクに進撃し、80以上の村を占領しています。ロシ

アにとって、第二次大戦後初めて領土に侵攻され、占領されました(住民数万が

避難しています)。1943年8月のクルスク大戦車戦から81年(下記「直言」の末尾

の方にクルスク戦の写真があります)。

https://www.asaho.com/jpn/bkno/2023/0123.html

ロシアメディアは、侵攻したウクライナ兵が、親衛隊(SS)のヘルメットをか

ぶって、ドイツ語で「ロシアの豚」といっているのがわかります(動画)。

https://www.rt.com/russia/602647-ukrainian-soldiers-harass-russian-villager/

不思議なことに、プーチンはこのウクライナによる侵攻に対して、一般的な指

示をするだけで妙に落ち着いています。バイデンもまたウクライナの侵攻に対し

て、あまり触れないようにしている。この静けさは不気味です。ただ、英国はこ

の侵攻に実質的に係わっているようで、NATO諸国の間で一致した評価がまだ出て

いません。

2022年2月のロシアのウクライナ侵攻以来、初めてウクライナが越境攻撃をロシ

アに行ったわけで、これは個別的自衛権の行使ということで説明するようです

が、英国の関与をどう評価するかが問題となります。

https://www.rt.com/news/602689-ukraine-uk-kursk-incursion/

カタールが仲介して、ロシアとウクライナの部分的停戦交渉が行われていると

いう報道もあります(ワシントン・ポスト紙8月17日)。

https://www.rt.com/russia/602725-kursk-attack-ruined-secret-talks-ukraine-russia/

　停戦の動きがでてきたので、ゼレンスキーはウクライナに有利に交渉をすすめるため、大規模越境攻撃を行った。これは、旧日本軍が特攻攻撃をはかって終戦交渉を狙った「一撃講和論」に近い発想です。日々、命が失われています。ガザ地区での即時停戦と同時に、ウクライナも即時停戦が求められています。この二つの戦線での戦争終結に向けて、中東カタールの役割が注目されます。

NATOとロシアの「プロキシ(代理)戦争」は新たな局面に入ったようです。

https://www.asaho.com/jpn/bkno/2023/0227.html

https://www.asaho.com/jpn/bkno/2023/1023.html

■ ドイツとロシアをつなぐパイフライン「ノルトストリーム2」が爆破された事件。

https://www.asaho.com/jpn/img/2023/nordstreamexplosion20220926.png

まもなく2年になりますが、ロシア犯人説は間違いで、バイデン政権、ウクライナの仕業という米国のジャーナリストの評価を早い時期に紹介しました。

https://www.asaho.com/jpn/bkno/2023/0220.html

ロシアは「冤罪」で、このパイプライン爆破は、ウクライナ政府も関わり、実行犯3人はウクライナ人。ドイツ連邦検事局はそのうちの一人に逮捕状を出したとのことです(ポーランドに潜み、ウクライナにもどる)。

『南ドイツ新聞』が主犯のウクライナ人について詳細なレポートを書いています。

https://www.sueddeutsche.de/projekte/artikel/politik/nord-stream-anschlag-ukraine-polen-tatverdaechtiger-geflohen-e191368/

■　猛暑が続きます。どうぞご注意ください。

　それでは、今週もどうぞお元気でお過ごしください。