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秘書給与詐取、計400万円か 大半は広瀬めぐみ議員に渡った可能性
広瀬めぐみ参院議員(58)=岩手選挙区、自民党を離党=が詐欺容疑で東京地検特捜部の捜索を受けた事件で、勤務実態のない公設第2秘書が不正受給したとみられる総額は約400万円に上り、その大半が広瀬氏に渡っていたことが関係者への取材で分かった。広瀬氏が初当選した年から、給与を受け取っていた疑いがあることも新たに判明した。
広瀬氏は、議員になる前の2001年に弁護士登録。この問題を取り上げた今年3月の週刊誌報道に対し、公設第2秘書の勤務実態は「間違いなくあった」と自身のホームページで反論した。
ただ、捜索を受けた30日には「あとでしっかり説明する」と報道陣に述べたが、翌31日に自宅を出る際は報道陣の問いかけに答えなかった。
広瀬氏のホームページによると、22年7月の参院選で初当選した直後の事務所は、「(政治活動をする)マンパワーが著しく不足した状況」だった。このため同年12月、公設第1秘書の妻を公設第2秘書として雇い、参院事務局に届け出た。平日は事務所とは別の場所で主に作業し、土日は広瀬氏の送迎などをしていたという。
エッフェル塔、不倫疑惑、家宅捜索…離党の広瀬氏、岩手県連に大打撃
広瀬めぐみ参院議員の関係先が家宅捜索を受け「政治不信を招いていることを、深く深くおわびしたい」と謝罪する自民党岩手県連の臼沢勉幹事長=盛岡市で2024年7月30日午後5時0分、釣田祐喜撮影
国から秘書給与をだまし取った疑いがあるとして、東京地検特捜部から詐欺容疑で関係先を家宅捜索された広瀬めぐみ参院議員(岩手選挙区)。7月30日の捜索後に自民党の離党届を提出し受理されたが、地元の支持者らへの説明はないままだ。裏金問題などで与党への批判がやまない中、地元の自民岩手県連への打撃は計り知れない。
◇「説明責任を果たしてほしい」
「小沢王国」に風穴を開け、党勢を立て直そうと2022年の参院選に擁立した広瀬氏が当選して2年あまり。こうして県連に衝撃を与えることになるとは、誰が予想しただろう。
「具体的にどう対応するか、何も決まっていない」。広瀬氏が離党届を提出した翌31日、岩手県連関係者の一人はそう繰り返した。
県連会長の藤原崇衆院議員(岩手3区)はコメントを出し、「党を離れたとしても、議員として説明を行う必要がある」と呼びかけた。
しかし元はと言えば、広瀬氏を国政に送り出したのは自民県連だった。岩手県は長く、小沢一郎氏(立憲民主党)が強い地盤を誇り、「小沢王国」と呼ばれるほどの強い影響力がある土地柄だ。 自民県連は21年、盛岡市出身で、東京で弁護士として活動してきた広瀬氏に白羽の矢を立て、22年参院選への立候補を打診。県連の期待に応えて初当選し、岩手選挙区として自民に30年ぶりの議席をもたらした。 21年の衆院選、岩手3区で藤原氏が小沢氏を小選挙区で破ったことに続き、「自民連勝」の立役者となった広瀬氏。県政界の勢力図を塗り替える象徴となるはずだった。
◇相次ぐ騒動、裏金問題の逆風も しかし23年にはパリ・エッフェル塔前での記念写真に端を発する自民党女性局のフランス研修問題が露見。広瀬氏も研修に参加し、ネット交流サービス(SNS)に投稿した写真が批判を浴びた。自民が全面支援する候補が敗れた同年の岩手県知事選に少なからず影響を与えたともささやかれる。 さらに今年2月には、週刊誌で外国人男性との不倫疑惑が報じられた。疑惑を事実と認め「私の不徳のいたすところにより、多くの方々に多大なるご迷惑とご心配をおかけしてしまった」と謝罪。県連副会長を辞任し、表立った活動も自粛してきた。
裏金問題で与党への全国的な逆風が強まる中、県連は4~5月、県内11カ所で支援者を集めた「車座対話集会」を開催した。一連の問題に関する、事実上の「おわび行脚」。来夏に近づいた参院選や、解散がささやかれる衆議院の選挙への対応の足がかりとする狙いがあった。
6月には党本部が主導する「政治刷新車座対話」が盛岡市で開かれた。小渕優子・選挙対策委員長が県連幹部と意見交換し、再起を図ろうとしていたばかりだった。 「信頼回復に一つ一つ取り組んできた矢先の強制捜査。影響は大きい」。県連幹事長の臼沢勉県議は取材に対し、そう話すしかない様子だった。【釣田祐喜】
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東京地検特捜部が自民・広瀬めぐみ議員の参議院議員会館にある事務所や、盛岡市にある地元事務所、東京 文京区にある自宅を家宅捜索
自民・広瀬めぐみ議員の事務所などに家宅捜索 林官房長官「コメント差し控える」
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自民・広瀬めぐみ議員の事務所などに家宅捜索 林官房長官「コメント差し控える」
自民・広瀬めぐみ議員の事務所などに家宅捜索 林官房長官「コメント差し控える」
自民党の広瀬めぐみ参議院議員の事務所などを東京地検特捜部が家宅捜索したことについて、林官房長官は「政府としてコメントを差し控える」と述べました。 関係者によりますと広瀬議員は公設秘書として届け出ていた人物に公設秘書としての勤務実態がなく、国から支給された給与をだまし取った疑いがあるということです。 広瀬議員の参議院議員会館の事務所などに東京地検特捜部が家宅捜索に入ったことについて林官房長官は「捜査機関の活動内容にかかわる事柄であり、政府としてコメントを差し控える」と述べました。
テレビ朝日報道局
自民 広瀬めぐみ参院議員の事務所捜索 公設秘書給与詐取の疑い
自民党の広瀬めぐみ参議院議員がおととしから去年にかけて、公設秘書として届け出ていた女性に勤務実態がなく国から給与をだまし取っていた疑いがあるとして、東京地検特捜部は、詐欺の疑いで広瀬議員の事務所などを捜索しました。この期間に国から支給された給与は、数百万円に上るということで、特捜部は、広瀬議員本人から事情を聴くなどして、秘書給与をめぐる不透明な資金の流れの実態解明を進めるものとみられます。
捜索を受けたのは、自民党の広瀬めぐみ議員(58)の参議院議員会館にある事務所や、盛岡市にある地元事務所、それに東京 文京区にある自宅です。
参議院岩手選挙区選出の広瀬議員は、おととしから去年にかけて、公設第二秘書として公設第一秘書の妻を届け出ていましたが、関係者によりますと、公設秘書としての勤務実態はなく、広瀬議員らはこの間に国から支給された給与数百万円をだまし取っていた疑いがあるということです。
特捜部は、この資金が広瀬議員に渡っていた疑いがあるとみて、捜索で押収した資料を分析するとともに、広瀬議員本人から事情を聴くなどして、秘書給与をめぐる不透明な資金の流れの実態解明を進めるものとみられます。
広瀬議員は、特捜部の捜索が始まったあと、議員会館で報道陣の取材に応じ「まだ事情が分かっていないので、しっかり事情が分かったうえで対応させていただきます」と述べました。
広瀬議員は、ことし3月に秘書給与をめぐる疑惑について週刊誌で報じられた際、みずからの公式ホームページで「公設第二秘書は、平日は主としてリモートワークで、土日は盛岡の事務所で働くなどしていた。目に留まりにくい活動が中心とはいえ、しっかり勤務実態があったことに間違いない」などと反論していました。
広瀬めぐみ参議院議員とは
自民党の広瀬めぐみ参議院議員は、盛岡市出身の58歳。
1999年に司法試験に合格して、2001年に弁護士登録したあと、2008年に都内に弁護士事務所を開いて、離婚や相続などの家事事件を主に担当していました。
そして、おととしの参議院選挙で、岩手県選挙区から自民党公認で立候補し、女性や子どもの権利に関する問題に取り組んできた経験をPRして、初めての当選を果たしました。
その後、自民党岩手県連の副会長を務めていましたが、週刊誌に外国人男性と不倫関係にあることや公設秘書の給与をめぐる疑惑を報じられ、不倫関係を認めて謝罪したうえで、副会長を辞任していました。
ことし3月 週刊誌報道に公式ホームページで反論
広瀬議員は、秘書給与をめぐる疑惑について週刊誌で報じられたことし3月、みずからの公式ホームページに「記事内容は事実無根であり、公設第二秘書は、しっかりとした勤務実態をもって働いていた」などとする反論のコメントを掲載していました。
この中で広瀬議員は、「令和4年12月から同5年8月まで公設第二秘書として働いて下さり、平日は主として遠野市に在住してリモートワークで支援者の方々のリスト作成・更新作業や祝文作成などをし、土日は盛岡に在住して、上記のような作業のほか、盛岡事務所で事務作業をしたり、私の駅などへの送迎をしてもらったりしました」と説明していました。
さらに、公設第一秘書である夫と連携して任務を行っていたとしたうえで、「公設第一秘書が多忙を極め、私の活動に随行できない時には、平日に随行してもらったこともあります。目に留まりにくい活動が中心とはいえ、公設第二秘書としてしっかり勤務実態があったことに間違いありません」と主張していました。
そのうえで、外部での活動の例として、宮古市内を挨拶回りした際に県議会議員事務所に随行したり、集会に参加する際の送迎をしてもらったりしたことを挙げ、「平日においてもリモートワークのみならず、広い岩手県を駆け巡る私を多彩な形で支える活動をしていただきました」と記していました。
自民・広瀬めぐみ議員「公設秘書給与詐取疑惑」報道に有権者怒りとあきれ 昨夏「パリ視察」で炎上、今年2月には「赤ベンツ不倫」で謝罪
勤務実態がない女性を公設秘書として届け出ていた詐欺の疑いで、自民党の広瀬めぐみ参議院議員の事務所や自宅を、東京地検特捜部が家宅捜索したと30日、各社が報道した。広瀬議員をめぐっては、昨夏の「パリ視察」で炎上。今年2月には「赤ベンツ不倫」が報じられ、謝罪に追い込まれた。相次ぐ不祥事報道に、ネット上には怒りやあきれる声が巻き上がった。
各社の報道によると、広瀬議員は2022年から昨年にかけて、公設第1秘書の妻を公設第2秘書として届け出ていたが、勤務実態がなかった疑いがあるという。 盛岡市出身の広瀬議員は専業主婦から弁護士となり、立憲民主党の小沢一郎衆院議員が圧倒的な力を誇る「小沢王国」の岩手県で、2022年に初当選を果たした。
だが昨夏には「エッフェル姉さん」の流行語を生んだ、自民党女性局員のパリ視察の一員として炎上。ことし2月には参議院予算委員会の直前に、カナダ人サックス奏者と赤いベンツでホテルに入った後に宿泊したと報じられた。 X(旧ツイッター)上には「悪質すぎ」「あきれ果てて怒りが湧いてこない」「不倫とエッフェル塔で有名な方でしたよね今度は強制捜査かぁ なんのために議員してるんだろ」「不倫するわ給与搾取するわ ろくでもねーな」「赤ベンツの購入代金にしたんか??」などの書き込みがあふれた。
中日スポーツ