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勾留中の女性に抱きついた疑い 元船橋署警部補を不起訴 千葉地検

千葉地検

 千葉地検は26日、勾留中の女性に抱きつくなどしたとして特別公務員暴行陵虐の疑いで書類送検された元船橋署の男性警部補(54)=退職=を不起訴処分とした。抱きついた行為の容疑は起訴猶予、他の行為の容疑は嫌疑不十分。地検は「諸事情を考慮し判断した」とした。  千葉県警は警部補を減給の懲戒処分とし、警部補は3月に依願退職していた。

 

 

 

 

 

2024年3月15日 17:30 千葉県警本部

勾留中の女性に抱きつく、護送中の車内で手を握る 千葉県警、容疑で警部補を書類送検

 勾留中の30代女性に抱きつくなどしたとして、千葉県警は15日、特別公務員暴行陵虐の疑いで当時船橋署留置管理課に勤務していた男性警部補(54)を書類送検し、減給100分の10(6カ月)の懲戒処分とした。警部補は同日依願退職した。県警で今年、懲戒処分を受けた職員は3人目。

 書類送検容疑は昨年11月上旬ごろ、同署留置施設内で、勾留中の女性に抱きつき、12月13日には護送中の車内で同じ女性の手を握った疑い。

 県警監察官室によると、警部補は留置管理施設内で、女性が居室外のロッカーに着衣をしまう際、後ろから抱きついた。手を握った際、警部補は隣に座っていた。いずれも複数人で業務を行っている中で行われたが気付いた人はいなかった。

 1月下旬、女性から留置業務の担当官に申告があり発覚した。県警の調べに対し警部補は対応する中で特別な感情を抱いてしまったとしている。警部補は2月、本部警務課に異動になった。警部補は「このような行為を行い、関係者や警察組織に申し訳ない気持ちでいっぱい。職を辞して責任を取る」と話している。

 同室の高原清久首席監察官は「被留置者の適切な処遇を行うべき警察官が、このような行為に及んだことは警察業務の信頼を損なうもので誠に遺憾。被害者と県民に深くおわび申し上げる」とコメントした。