7/12【安倍国葬裁判第6回口頭弁論】
 「国会での議論がなされないまま、安倍国葬を強行した」等
 民事裁判法廷に多数の警備員を導入するという強権的な裁判
 

 次回:第7回口頭弁論は10月11日(金)
    安倍元首相の国葬を許さない会


◎ 7月12日(金)、大荒れ予想の天気予報の中、14時から35名位の傍聴者の中、東京地裁大法廷で行われました。
 
意見陳述人の高木公明さんの陳述では、戦後「国葬令」が廃止されたにも関わらず、岸田首相が延命のために保守派への配慮により実施したもの。
 国会での議論がなされないまま、安倍首相への評価が分かれるところにも関わらず国葬を強行した
こと。

 
沖縄の米軍基地嘉手納飛行場の一坪反戦地主である立場から、県知事と安倍首相との交渉を見てきた中での安倍首相の対応や安保法制関連法を強行採決したことなどに触れて、北東アジア外交が冷え込んだことに対する安倍元首相の責任を問いかけました。

 又、リニア新幹線への財政投融資など大企業優遇政策などを行い続けたことから、結びは選挙に連勝して「独裁」体制を狙い、官邸主導の憲法破壊を目論んできたそのような人物の国葬を大切な税金を使い強行されたことは、思想・良心・信教の自由が著しく侵害されたと読み上げられました。

◎ 
特筆すべきはその後に起こったことでした。
 高木さんがその陳述を読み上げたあとに起きた傍聴席からの拍手に、新しく赴任した徳増誠一裁判長から
威圧的な忠告がされ、又代理人弁護士からの陳述に2回目の拍手が起きた時に、さらに上回る高圧的な口調の忠告があり、驚いたことに警備員13人が法廷に入ってきたのです。

 裁判は静粛に傍聴するという決まりがあるものの、
自然な発露からの拍手に対して、これでは戦時回帰を思わせる弾圧的なものでした。
 裁判終了後に経験豊かな長谷川弁護士から「民事裁判」でこのようなことは初めてだったことが語られましたが、傍聴人たちも非常に威嚇的な法廷に怒りの声が沸き上がりました。


◎ 裁判後の記者会見では、
大口弁護士、長谷川弁護士、前田朗氏(東京造形大学名誉教授)が発言。
 
記者からの質疑の合間には、まだまだ裁判は続くが本日は異様な法廷であった。
 裁判長主導による過剰な数の警備員配置の恫喝。
 あのような裁判長は初めて
と語られました。

記者会見質疑紹介
Q.未決の人が証人というのは?
→初めてのケースだが、裁判長が判断すれば、できないという法的な問題はないと思う。
Q.加害者を証人とするのは、犯罪を肯定しているのではないか?
→重大事態が起きる理由があったと思う。矛盾事態があったことに対して容疑者に発言してはいけないなどそういう立場は取れない。又どういう政治家であろうと殺害されてはならない、そこは踏み外してはいない。

などの質疑応答がありました。
(次回は10月、12月、いろいろな証人を予定しているそうです。)

 又、前田朗氏は、「
愚劣卑劣のアベロードであった。私は安倍サタン晋三と呼んできた。
拍手をしたことで多数の警備員導入されたことに対しては、法廷の秩序維持等に関する法律がある。だらしない格好をしないとも書いてある。裁判所は管理権を発動できる。しかし、手を叩く、笑うなどはどうか。それをどうまとめてゆくのか。拍手など何も問題ないと思う。とにかくこの裁判を早期に打ち切らせない」と述べられました。

◎ 衆議院第2議員会館に移動してからの報告集会は、このような裁判所のあり方に屈しない、との意見が交わされ、少人数ながら熱い集会になりました。
 次回第7回口頭弁論は10月11日(金)です。
 傍聴者が多ければ裁判所もそれほど威圧的にならないそうです。
 多数の方が駆けつけてくださいますように。ますますの応援をお願い致します。