件名:  【賛同募集】ベルリンの平和の少女像を守るために

 

ドイツのベルリンに建立された「平和の少女像」が危機に瀕しています。添付したベルリン市長およびミッテ区長に送る手紙に、お名前を連ねていただきたいというお願いです。

 

ヨーロッパで初めて公共の敷地に建てられたベルリン・ミッテ区の「平和の少女像」は、2020年9月の設置直後から、当時の茂木外相、加藤官房長官が撤去要求を公言するなど日本政府の強力なロビー活動がおこなわれ、建立から10日でミッテ区が撤去命令を出すという事態になりました。ところが日本政府の露骨な言動が却ってドイツ国内、そして世界各国の市民やメディアの批判を呼び、ミッテ区は撤去命令を保留、2022年には設置期間が2年延長されて現在に至っています。そしてその延長期間の区切りとなる今年9月に向けて、再び撤去の動きが出てきています。

 

岸田首相は2022年に日本を訪問したショルツ独首相に少女像撤去のための協力を要請、ショルツ首相は区庁に権限があるため連邦政府が介入することはできないと返答しました。

その後、日本のロビー活動はベルリン市のミッテ区に直接的、集中的におこなわれ、ミッテ区の区議会議員たちは「こんな小さな区にまで外国(日本)大使館の職員が訪ねてきたのは初めてだ」と驚いているといいます

 

平和の少女像は、ドイツ現地では「アリ」という愛称で市民に愛されてきました。アリは「勇気ある女性」を意味するアルメニア語で、アルメニア虐殺のサバイバーで勇気を奮って声をあげた女性を、尊敬を込めてアリと呼びます。平和の少女像「アリ」は、戦時性暴力の被害を乗り越えて平和を訴えた女性たちの勇気の象徴として、ドイツで支持と理解の輪を広げてきました。

 

この間、ミッテ区議会では平和の少女像の永久設置決議が数度可決されています。また、2022年に新たに選出されたレムリンガー区長は就任直後、「私は少女像を非常に大切に考えている」として設置許可の延長も積極的におこないました。その区長が2年経った今、「撤去」を口にする事態になっていることからも、この間に日本政府がどれほどのロビーをおこなってきたのか、推し量ることができます。また、平和の少女像を建立した団体であるコリア協議会は、平和の少女像の近くに博物館を開設して戦時性暴力問題を知らせ、学校にも教育に出かけてきましたが、その活動も妨害されています。同協議会の韓静和(ハン・ジョンファ)代表は「日本大使館がベルリン市の学校監督官に抗議し、校長先生のところにまで訪ねて行った」ため、学校長から授業の取り消しをメールで通告されたと言っています。

 

日本軍「慰安婦」問題解決全国行動は、ベルリン・ミッテ区に設置された平和の少女像「アリ」を守るため、以下のような行動を呼びかけます。 

 

1.ベルリン市長およびミッテ区長に別添のような手紙を送りたいと思います。手紙はドイツ語に訳して、同じ文面でベルリン市長とミッテ区長にそれぞれ送ります。

 

この手紙に名前を連ねてくださる個人を募集します。

賛同してくださる方は以下のグーグルフォームに必要事項をご記入ください。

https://docs.google.com/forms/d/1rHP8t_-TVgNTRlqhT7XdbSwEalgTXpPt1ZJeeU1VOzc/edit

第一次締め切りを7月30日とし、その後も続けます。

手紙にお名前を連ねますが、それ以外の媒体には載せず、総人数のみ発表します。

 

2.コリア協議会はドイツ語、英語、韓国語、日本語などでベルリンの「平和の少女像『アリ』」を守ろう!という署名運動をオンラインでおこなっています。5万人を目標に、現在37000人ほどの署名が集まっています。日本語の署名サイトは以下です。こちらへのご協力も合わせてよろしくお願いします。

https://x.gd/B3kEa

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梁 澄 子 (Yang Ching Ja)
Email;yang442@gmail.com
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