【拡散希望】経産省前脱原発テント座り込み日誌2024年6月6日版
経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2024年6月6日は、座り込み4,653日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎ 脱原発、お湯を沸かす為に核分裂を起こすな! 5月31日(金)(K.M)
暖かい日差しを浴び、経産省本館を出入りする背広たちを眺めて、ゆったりと座り込んだあと、脱原発を訴えるコールで経産省抗議を開始。私(K.M)からこの一週間を振返り、5月25日のイスラエル・アメリカ大使館抗議、5月27日テントひろばから経産省への申入書受取確認、5月28日エネルギー基本計画議論、5月29日高浜3・4号運転期間延長、5月30日汚染土中間貯蔵の列島ばら撒き問題と使用済核燃料検討会などの報告。
大賀さんが「被災者発の復興論」の著者横山智樹さんの6月29日のオンライン研究会を紹介。久しぶりの横浜の倉田さんが、政治資金規正法批判、国と地方が対等、アベノマスク糾弾、死の灰を造る原発稼働、亡国の省・経産省、海はゴミ捨て場では無い。三上さんが、裏金問題の問題ははっきりしている、選挙にまつわる買収を断ち切ろう、政権交代しろの声を大きくしよう、6月に都知事選で神宮の再開発問題が焦点。私が、蓮舫さんが立候補した中で、小池を推薦する50余りの首長を糾弾。
守屋さんが、「真面目に、自分の身になって、原発を考えて」と訴え「座込め、ここへ」と「水に流すな」を歌う。続いて「汚染水を海に流すな」、「これ以上、海を汚すな」コール。白倉さんが、東海第二を止める為の6月9日の手賀沼集会と6月29日の亀有地区センターの集会の案内と、パレスチナへの思いを込めたスイカとサイードのオリエンタリズム。坂東さんが、タンポポ舎の関東大震災の講演会の案内と東海第二を止める為のお茶の水駅頭行動案内。
堀江さんが、都知事選挙に触れて原発推進の小池百合子批判。私(K.M)から、火力発電はボイラーでお湯を沸かしているが、原発はお湯を沸かす為に核分裂を起こす愚かな装置であることを確認、原発の問題点を多くの人に広めよう。お湯を沸かす為に核分裂を起こすな、脱原発、再稼働反対、運転延長反対、命を守れ、地球を守れ、未来を守れ、武器を輸出するな、憲法九条を実現せよ、NONUKES、NOWAR、…のコールで抗議行動を終了。(K.M)
◎ 民族浄化に未来はない 6月1日(土)(O・O)
・民族浄化
イスラエルのガザ侵攻は2008年に2回、2012年、2014年はパレスチナ人の死者2200以上、現在は3万6千人を越えている。イスラエルは、ガザ侵攻を「芝刈り」と呼んだそうだ。 それはイスラエルによるジェノサイド、追放(避難の強制)と家屋の破壊という民族浄化だ。恒久的な停戦と経済封鎖や民族浄化を一切に止めることが必要だ。平和を望むなら、決断するのはイスラエルと米国。だが、イスラエル強行派にとっては「平和を口にすれば弱点になる」、「停戦は敗北」、そして民族浄化の挫折。(O・O)
◎ 能登半島地震にびっくりした 6月3日(月)(保)
朝、テレビを付けたら、また、能登半島で震度5強、マグニチュード5.9の地震が発生したと伝えていたのでビックリした。中心は、輪島市・珠洲市。柏崎苅羽も震度4とのことで、原発がどうなっているか心配。東電、北陸電力は大丈夫と言うだろうが、信用できない。気象庁も「一週間くらいは気を付けるように」というだけで、心許ない。原発を一刻も早く廃炉にする事が唯一の安全・安心策だ。
朝のうちは薄曇りで過ごし易かったが、午後1時過ぎから晴れてきて、途端に暑くなってきたので、慌ててパラソルの陰に隠れた。午後1時半頃、㈭担当のⅠさんが来られた。朝の能登半島地震騒ぎで、きょう3日は沢地さんが呼び掛けた「安倍政治を許さない」日だったことをすっかり忘れていた。「後から幾人か来ると思う」の言葉通り、他に4名の人が寄ってくれました。最近にない大勢さんでした。有り難う御座いました。
午後3時過ぎにⅠ元教授が久し振りに来られました。「この間、来たけれど誰も居なかった」との事。おかしいと思って聞いてみると、5/6(月)子供の日の代休で休日に来られたことが分かった。近々、また東欧に行くとの事。健康には心配なさそうだ。今週も英語講師のAさんがお友達を誘って来て下さった。初めて来られた方なので、直ぐにテントニュースをお渡しした。きょうは休日ということで来て下さったとの事。カンパを頂く。多摩川辺りにお住まいとのこと。次回から、お一人で来られるかも。
午後4時まで、天気が持ってくれました。事務所に帰って一休みしていたら、雨が降って来ました。午後5時半まで事務所で休んで、午後6時半からの「辺野古新基地建設反対!」の防衛省抗議行動に出かけました。(保)
◎ 3・11から4500日もなるか 6月4日(火)(旭凡太郎)
6月4日(火)は曇、暑くも寒くもなく、座り込みは気分悪くなかった。座り込みは6~7人、一人になることもなく、比較的にぎやかだった。福島原発事故東京訴訟の関係者と自称する人が来て、チラシを見せながら話かけてきたが、途中から喧嘩ごしになって、怒鳴られたりした。テントひろばにはいろいろな人が立ち寄り、関係してゆくので、運動も深く広く進めてゆかないと、なかなか対応できないわけである。
3・11福島原発事故から4500日を越え、座り込み・テント設営からも4500日越え、という展開になったのは、原発事故という事態の重大さ、これへの人々の危機意識、これらを反映してテント設営に進んだ私達の腹構えだった。
当初は九条改憲阻止のメンバーが、福島原発事故の衝撃と、原発廃止への強い指向のもとテントを設営し、福島の女たちの参加・経産省前デモ・テント設営とも重なって、全国の「経産省前テント広場」となったのだった。テント泊まり込みも盛況となり、経産省前の狭い広場にテントは三つも設営された。もちろん、今は亡き渕上氏、正清氏がその先頭にたち、テントの材料も道具も準備してくれた。
たしか2016年9月、テントは警察権力によって強制撤去されたが、メンバーはそれにもめげず経産省前に毎日椅子、旗を持ち込み、座り込みを続けている。
なにしろ、福島原発事故の被害は巨大で、事故経費だけでも20兆円超、小児甲状腺ガン患者も数百人…で他県を凌駕している。しかも今年始めの能登半島地震では、志賀原発は停止していて事故とはならなかったが、事故となれば大量の地盤崩壊、犠牲者続出、という事態だったということが明らかになった。日本中いたるところで、こういう危険状態に直面していることがあからさまになっている。
脱原発経産省前座り込みは、一日も欠かさず続けられ、隣の環境省工事の巨大な騒音にもめげず頑張っている。環境省工事の現場は、以前郵政省郵便局で広く、喫茶店もあって、テント設営前はそこをたまり場にしていた。我々は随分長い間この霞が関経産省前を闘いの場としていたことになる。その間、多くの同志たちも亡くなっていった。我々は彼らの遺志をも引き継ぎ、座り込みを維持拡大し、日本の全原発廃炉まで頑張ろう。もうすぐテント設営から5000日、気も遠くなるが、頑張ろう。(旭凡太郎)
◎ 井戸川裁判傍聴記を読みたい 6月5日(水)(T・I)
さわやかな陽気だった。太陽はぎんぎんに照りつけていたけれど、パラソルの中に入ると、しのぎやすかった。湿度が低いからだろう。今日は福島自主避難者追いだし訴訟で、裁判をやっている鴨下さんが寄られるかもしれないということで保っちゃんは早くからセッティングに入った。それでT・Iは少し遅れた。
いつも傍聴をしている自転車おじさんが、裁判後に寄られて、ニュースなどを持って帰られた。Iさんもその裁判を傍聴し、その後の報告会にも参加されて、テントにきて、しばらく座り込みに参加。裁判は、裁判官と弁護士の進行協議ですぐ終わり、報告会もすぐ終ったという。S、Hさんが来る。
『テントニュース」が出る。井戸川裁判傍聴報告が載っているが、読み応えがある。みなさん、がんばっておられる。今日は月初めの水曜日なので、日本原電と東電前抗議行動がある。保っちゃんは参加するといっていた。大島さんが来られる。「『琉球弧を戦場にするな』(森の映画社作製)を観た。南西諸島の自衛隊ミサイル基地がつくられて行く過程を軍事的に追っているので良かった。練馬の「古藤」で6/23にやる」と言っていた。(T・I)
◎「FREE GAZA]の落書きまだ残っている 6月6日(木)(M.U)
Inさん、Yoさんと3人で設営。やがて3人組のテレビクルーが現れた。聞くと、中国国営TV(CCTV)の取材だという。インタビューしたいというので、3人が順番にカメラの前に立って質問に答えた。この活動に参加した経緯は?汚染水放出と日本の原子力政策についてどう思う?トヨタの不祥事発覚についてどう思う?など。
私(M.U)からは「13年前の事故で福島の多くの住民が大変な被害を被り、その際に東京で何万もの市民が脱原発を求めて街頭に繰り出した。私は、その時から行動に参加し、昨年からこの場所で抗議を続けている。汚染水放出はもちろん許されるべきではないし、地震頻発地日本で54基もの原発を建ててきたこと自体が根本的に誤っている。トヨタ不祥事の詳細は知らないが、電力会社でも同種の不正・隠蔽が頻発しているので、そのことをとことん追求したい」と答えた。
13:00 Okさん参加。午前中『死刑台のメロディ』を観て、秘密保護法反対集会に参加して来たという。続いてKuさん参加。Inさんが経産省の門の前で写真を撮っていたら、通りかかった女性が「何をしているんですか?」と話しかけてきた。Inさんが主旨を話すと、「応援します」と言って、大枚をカンパしてくださった。その後、話したOkさんによると、彼女は日本人と結婚しているシンガポール出身の方で、スタートアップ企業を運営されているという。ひとしきりOkさんと話した後、経産省に入って行かれた。その後、Kuさんが小型スピーカーを使って一人街宣を始め、地方自治法の改正案の問題点、汚染水放出の不当性を訴えた。
14:35 Suさん参加。経産省の周りを1周すると、「FREE GAZA」の落書きは、まだ消しきれずに残っていた。時間になり、Su さんと2人で撤収し4653日目の抗議行動を終えた。(M.U)