2018年度から2022年度に保存期間を終えた文書のうち、「歴史公文書」に該当するかどうか確認しようとしたところ、139冊が、所在不明か、すでに廃棄されたことがわかった

 

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千葉県の公文書139冊が不明か廃棄に 永久保存必要な文書か

被爆者の健康状態や中国残留邦人などに関する千葉県の公文書130冊以上が所在不明になったり廃棄されたりしていたことがわかりました。
これらの文書は歴史的に重要なことから永久保存が必要だった可能性があり、県は「文書管理への意識が浸透していなかった」として再発防止を徹底するとしています。

公文書は本来、それぞれ5年や10年など定められた保存期間を過ぎると廃棄されます。
ただし、県文書館が有識者の意見を踏まえて、歴史や文化に関する重要な情報が記されているとして「歴史公文書」と判断すれば永久保存することになっています。
ところが、県によりますと2018年度から2022年度に保存期間を終えた文書のうち、「歴史公文書」に該当するかどうか確認しようとしたところ、139冊が、所在不明か、すでに廃棄されたことがわかった
ということです。
この中には被爆者の健康状態に関する報告書や、終戦後、中国に残留した日本人の身元引き受け人に関する報告書、それにダイオキシンに関する調査の結果などが含まれていたということです。
公文書の管理を担当する県の政策法務課は「文書を管理・保存する意識が浸透していなかった」と話し、再発防止を徹底するとしています。