アイヒマン展 国連本部 2012

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本日6月1日(2012年)、アイヒマン処刑から50年

 

「アイヒマン問題は過去の問題ではない。

我々は誰でも等しくアイヒマンの後裔、少なくともアイヒマン的世界の後裔である。

我々は機構の中で無抵抗かつ無責任に歯車のように機能してしまい、道徳的な力がその機構に対抗できず、誰もがアイヒマンになりえる可能性があるのだ。」(哲学者ギュンター・アンデルスGünther Anders)) 

 

 

アドルフ・オットー・アイヒマン(Adolf Otto Eichmann)は、ナチス・ドイツの親衛隊(SS)の隊員。ナチス政権によるホロコ―ストに関与し、数百万の人々を強制収容所へ移送するにあたって指揮的役割を担った。

戦後はアルゼンチンで逃亡生活を送ったが、1960年にイスラエルに連行された。

1961年4月から人道に対する罪や戦争犯罪の責任などを問われて裁判にかけられ、

同年12月に有罪・死刑判決が下された結果、翌年5月に絞首刑に処された。

 

 

  NHK

イスラエルにラファ攻撃即時停止 暫定措置命令 国際司法裁判所

 

国連の主要機関であるICJ=国際司法裁判所は、イスラエルに対してガザ地区南部のラファでの攻撃をただちに停止するよう、暫定的な措置を命じました。イスラエルとパレスチナの衝突をめぐって、裁判所がイスラエルに対し攻撃の停止を命じたのは初めてです。

オランダ・ハーグにある国際司法裁判所は24日、ガザ地区南部のラファでイスラエル軍が行っている攻撃について、ガザ地区の住民に取り返しのつかない損害を与えるおそれがあるとして、イスラエルに対してただちに停止するよう求める暫定的な措置を命じました。

裁判所はこれまでもイスラエルに対して住民の集団殺害を防ぐ手段を尽くすことや、人道支援が行き渡るようあらゆる措置を講じることを命じてきました。

しかし24日、ラファへの空爆や地上作戦で多くの住民が繰り返し避難を強いられていて、人道状況は悪化の一途をたどっているとして、イスラエルに対してラファでの攻撃をただちに停止し、人道物資が搬入されるようラファの検問所を開放することなどを命じました。

去年10月にガザ地区での戦闘が始まって以降、国際司法裁判所がイスラエルに対して攻撃の停止を命じたのは、初めてです。

国連の主要機関である国際司法裁判所の命令には法的拘束力がありますが、裁判所には命令を強制的に執行する力はありません。

イスラエルは裁判所の判断にかかわらずラファでの作戦を継続する構えを見せていて、国際社会からの批判がいっそう高まることが予想されます。

イスラエル「南アフリカの訴えは誤りであり言語道断」

ICJ=国際司法裁判所がイスラエルに対してガザ地区南部のラファでの攻撃をただちに停止するよう、暫定的な措置を命じたことを受けイスラエル政府は24日、声明を出しました。

声明ではまず「イスラエルがジェノサイド、集団殺害を行っているとする南アフリカの訴えは、誤りであり言語道断だ」としてICJに攻撃の停止を要請した南アフリカを非難しました。

そして、イスラエルの軍事作戦は去年10月のイスラム組織ハマスによる大規模攻撃を受けた自衛権の行使に基づくものだとし「ラファで民間人の暮らしを脅かす物理的な破壊をもたらす可能性のある軍事行動を行っていないし、これからも行わない」などと強調しています。

そのうえで「イスラエルはガザ地区での人道支援活動を可能にするため努力し、法を守り、民間人への被害を可能な限り減らすために行動する」としています。

ハマス「イスラエルが従うよう 国際社会と国連が圧力を」

イスラム組織ハマスは24日、ICJ=国際司法裁判所がイスラエルにガザ地区南部ラファでの攻撃をただちに停止するよう暫定的な措置を命じたことを歓迎する声明を出しました。

その上で「ガザ地区北部のジャバリアをはじめ、地区のほかの場所で起きていることも、ラファと同様に犯罪的で危険だ」としてイスラエルの攻撃を非難するとともにガザ地区全体への攻撃を止めるための命令をICJに求めました。

そして、「イスラエルがこの決定に従うよう、国際社会と国連が圧力をかけることを求める」として、ICJの措置が実効性を伴うものになるよう各国に行動を求めました。

南アフリカ大統領府「軍事作戦の停止を命じたことを歓迎」

ICJ=国際司法裁判所に要請していた南アフリカの大統領府は24日、声明を発表し「南アフリカはICJが、ジェノサイド条約上の義務とラファの住民が置かれている困難な状況にかんがみ、イスラエルに対して直ちに軍事作戦を停止するよう命じたことを歓迎する」としています。その上で、ラマポーザ大統領が「すべての国に対し、国際法上の規定に従ってイスラエルとの関係を見直すよう求める」と述べたとしています。

また、南アフリカの外務省に当たる国際関係・協力省のゼイン・ダンゴール次官は24日、ビデオ声明を発表し「イスラエルに対して、ガザ地区内での軍事行動を停止するよう明確に求めた初めての命令であり、画期的だ」とした上で、「これは事実上の停戦の呼びかけだ」と述べ、国連や各国に対して停戦の実現に向けた働きかけを強めるよう求めました。

国連 グテーレス事務総長「決定には拘束力がある」

国連のグテーレス事務総長は24日、報道官を通じて出した声明で「決定には拘束力があり、関係者がICJの命令に適切に従うものと信じている」と強調しました。

ハンユニスの住民「攻撃はガザ地区全体で停止されるべき」

NHKのガザ事務所は24日、ICJ=国際司法裁判所の判断について南部のハンユニスで住民たちに話を聞きました。

このうちラファからハンユニスへ避難してきた50歳の男性は「攻撃はラファだけではなくガザ地区全体で停止されるべきだ。8か月も続く破壊と増え続ける犠牲はもうたくさんだ」と話し、イスラエルに対してガザ地区自体への攻撃をやめるよう訴えていました。

また、30歳の男性は「戦争が終わってほしい。われわれの暮らしは破壊され、何もかも失った。助けを必要としている」と訴えていました。

 

 

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ICJがイスラエルに軍事作戦停止を命令 南ア提訴で暫定措置

パレスチナ自治区ガザ最南部ラファで2024年5月24日、イスラエル軍の空爆で煙が上がった=ロイター

 国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)は24日、パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエルに対し、暫定措置としてガザ南部ラファでの軍事作戦の即時停止などを命じた。ICJはこれまで、ジェノサイド(集団殺害)行為を防ぐ「全ての手段」を講じるよう命じていたが、ガザでの被害が拡大し続けるなか、初めて軍事作戦の停止に踏み込んだ。  今回の暫定措置命令は、昨年末にイスラエルを提訴した南アフリカが、今月10日に追加の暫定措置としてガザ最南部ラファへの攻撃を緊急停止するようICJに求めたことを受けたもの。イスラエルを支援する米国を含め、国際社会で侵攻への批判が高まるなか、今回の措置命令でイスラエルへの圧力がさらに強まる。  命令には法的拘束力があるが、ICJに強制的な執行手段はない。一方、関係国にはそれに従う義務があり、履行しなければ国際法違反になる。ただ、ガザのイスラム組織ハマスの壊滅に固執するイスラエルがただちに攻撃を停止するかは不透明だ。

朝日新聞社