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 事件 NHK

診療報酬事業うたい約80億円を違法集金か 会社社長ら逮捕

東京の資産運用コンサルティング会社が「診療報酬の債権化事業で高い配当を得られる」などとうたい、顧客などから無登録で1億円余りを集めたとして社長らが金融商品取引法違反の疑いで逮捕されました。警視庁は違法に集めた金がおよそ80億円にのぼるとみて捜査しています。

逮捕されたのは、東京・中央区の資産運用コンサルティング会社、「THE GRANSHIELD」の社長、中村佳敬 容疑者(46)と元社員らあわせて8人です。

 

警視庁によりますと、4年前の令和2年から去年にかけて、会社の顧客などから国の登録を受けずに1億3000万円余りを集めたとして、金融商品取引法違反の疑いがもたれています。

社長らは「診療報酬の債権化の事業で年利20%の配当を得られる」などと言って出資を勧誘していたということです。

警視庁の捜査で、事業が行われた形跡は確認されず、集めた資金を配当に回す自転車操業の状態だったとみられています。

社長と元社員はいずれもファイナンシャルプランナーの資格を持ち、最近の投資ブームのなか資産形成に関心を持つ顧客などに「NISAやiDeCoよりもお勧めだ」などと説明していたということです。

警視庁は違法に集めた金がおよそ80億円にのぼるとみて捜査しています。

社長らの認否を明らかにしていません。

 

 

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 IT・ネット NHK

早大入試 スマートグラスでSNS流出か 18歳受験生を書類送検へ

ことし2月に行われた早稲田大学の入学試験で、問題用紙をメガネ型の電子端末「スマートグラス」で撮影し、外部の人から回答を得る目的でSNS上に流出させたとして、警視庁は18歳の受験生を16日にも偽計業務妨害の疑いで書類送検する方針です。

 

警視庁によりますと、当時、高校3年生だった18歳の男子受験生は、ことし2月に行われた早稲田大学創造理工学部の入学試験で、問題用紙をメガネ型の電子端末「スマートグラス」で撮影したうえで、外部の人から不正に回答を得る目的でスマートフォンから旧ツイッターのXに送信し、複数の人が見られる状態にしたとして、偽計業務妨害の疑いが持たれています。

Xを見て、試験問題の流出に気付いた人が大学に情報提供し、受験生が別の学部の試験に訪れた際にスマートグラスを着用しているのを大学職員が確認し、警視庁に相談していました。

この受験生は外部の人が書き込んだ答えをもとに解答用紙に記入しましたが、入試は不合格だったということです。

 

調べに対し、容疑を認めたうえで「共通テストの結果が悪く、志望の国立大学に落ちて、不安だったので不正を思いついた」などと話しているということで、警視庁は16日にも書類送検する方針です。

早稲田大 “公平・公正な入試環境の維持に努める”

早稲田大学は現時点でのコメントは控えるとしたものの「今後も受験生の努力に報いるべく、公平・公正な入試環境の維持に努めていきたい」としています。

入試問題の流出 過去にも

大学入試の試験中に問題が流出したケースはこれまでにも確認されています。

おととし1月に行われた大学入学共通テストでは、19歳の女子大学生が世界史の問題用紙を試験中にスマートフォンで撮影して外部に送り、事情を知らない大学生が解答する不正が行われました。

警視庁は、女子大学生と手助けをした男性会社員を偽計業務妨害の疑いで書類送検し、その後、女子大学生は保護観察の処分を受けています。

また、同じ月に行われた一橋大学の外国人留学生向けの入学試験では、小型のカメラを使って問題用紙を撮影して外部に送信した中国人の受験生と手助けした知人が逮捕され、その後、受験生は執行猶予付きの有罪判決を受けています。

こうした事件を受けて文部科学省は、おととし6月に不正の防止対策を強化し、試験中の見回りでは手の位置や受験生の目線などを特に注意するよう試験監督に周知することや、カンニングなどの不正を行えば「警察に被害届を提出する場合がある」とあらかじめ受験生に知らせることなど、入試の公平性や公正性を確保するよう求めていました。