「柏崎刈羽原発の再稼働を許さない!
 どこでも起こり得る津波災害と巨大地震」(山崎久隆氏)

 

志賀原発の変圧器「火災」は柏崎刈羽原発の変圧器火災の一歩手前
 

 今井孝司(地震がよくわかる会)

○初めに
 4月6日にたんぽぽ舎で山崎久隆さん(たんぽぽ舎共同代表)の講演がありました。タイトルは「柏崎刈羽原発の再稼働を許さない 新規制基準は地震と津波を過小評価 どこでも起こり得る津波災害と巨大地震」です。
 UPLAN・三輪さん作成のYoutube動画(※)及び当日配布のレジュメ(※2)から、ビデオの頭出し、山崎さんのコメント等の機能を付加したものを作成、当会のHp( http://jishinga.com/ )にアップしました。
皆さんの考察に役立てれば幸いです。
 HPから特集コーナーの「柏崎刈羽原発再稼働反対_山崎ゼミ」のアイコンクリック、もしくは以下のURLから読むことが出来ます。
http://jishinga.com/tokushuu/NOTO_KASHIWA/main.html
(※)動画のURLは以下の通り
https://www.youtube.com/watch?v=Zknd66R3uKg
(※2)レジュメ(HTML形式)のURLは以下の通り
http://jishinga.com/tokushuu/NOTO_KASHIWA/RESUME/main.html

 以下(○から)は志賀原発変圧器の「火災」部分の山崎さんのコメントの抜粋です。
 以下のURLは変圧器の概要図です。
http://jishinga.com/tokushuu/NOTO_KASHIWA/FIG/fig39.jpg
 以下のURLは該当箇所の動画の頭出しです。
https://www.youtube.com/watch?v=Zknd66R3uKg&t=4343s

○志賀原発変圧器のアーク放電は
 柏崎刈羽原発の変圧器火災の一歩手前だった

 
破損した場所はこの位置(図の3)ですから、この位置よりも高い位置にあった油が全部抜けました。
 放電痕(図の2)と書いてあります。原発はいろんなポンプを回したりしますから、定期検査中でも大量の電気を使います。ここで放電が起きたのです。


 放電が空気中で起きました。この箱体は鉄ですから、鉄に向かってケーブルから電子が飛んだんですね。雷のようなものです。
 アーク放電といいます。空気中を普通は通らない電子が飛ぶもんですから、この電位差がものすごく大きくなります。放電痕と書いてあるところは焼けこげたんですね。

 志賀原発で火事が起きたかどうか問題がありましたよね。最初に林官房長官が火災報知器が鳴ったけれども、火災はすぐに消し止められた。
そういう言い方をしました。その後、北陸電力は火災を否定しました。
 けれども放電痕があるということは、焼け焦げているわけです。これは電気火災です。一瞬であれ、電気火災はあったんです。幸い消えました。消えたのは、なぜかというと、放電時間がものすごく短かったからです。

 空中を飛ぶ放電はすごいことになる。当たっている相手側は一瞬ですが、5000度くらいになる。だから普通は2800度で溶けてしまう鉄に放電痕、黒く焼け焦げた痕が残る。これが長時間続くとどうなるかというと、柏崎刈羽原発の3号機になるわけです。
 すなわち、この放電が一瞬で終わった、また炎上するものは何もない空間だったので、炎上しませんでした。

 これが、もし運転中ならばこのオイルが高温になっています。230度とかそういう高温になります。それでファンで冷やしているわけです
 高温になると油は蒸発します。そこで、こんな空隙が出来、蒸発した油があるとすれば、石油系の気体が貯まることになります。
 そんな時に高温で放電したらどうなりますか。バーンと爆発します
 それが柏崎刈羽原発3号機で起きたことなんです。