明けない夜はない(246)<岸田首相の3か国訪問はグローバル・パートナーの下働き>
<転送歓迎>(重複ご容赦)
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の渡部です。
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岸田首相は、4月10日に開かれたバイデン大統領との
日米首脳会談前の式典で次のように述べた。
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日本はグローバルなパートナーとして、
10年後、100年後の世界のあり方を見据え、
両国の関係を不断に発展させながら、
ともにインド太平洋地域、そして世界の課題解決の先頭に立つ。
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ここで岸田首相は、「インド太平洋地域、
そして、5月1日から6日まで、フランス、ブラジル、
訪問を終えての記者会見で、
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ウクライナや中東、東アジア情勢等の国際情勢についてじっくりと
議論を行うとともに、
いわゆるRAAの正式交渉開始という具体的な成果を発表すること
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と述べている。ここでいう「日仏部隊間協力円滑化協定」(
要するに、フランスとはグローバル規模で戦争準備を
進めることになったということである。
そのマクロンはウクライナへの地上軍派遣の可能性を述べている。
もしそうなった場合、日本も東アジアで
自衛隊を動かす可能性が出てくるということだろう。
(ただ、マクロンは一方で、
つぎに、ブラジルでは、対中南米政策スピーチ を行っている。
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中南米諸国を、「人間の尊厳」が守られる世界に向けた「道のり」
共に歩む、かけがいのないパートナーと位置づけました。・・
ブラジリアでは、ルラ大統領との間で共同声明を発表し、
「戦略的グローバル・パートナー」
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と述べている。つまり岸田首相はアメリカと約束した「
をブラジルにも求めたのである。
そして5月4日のサンパウロ大学でのスピーチでは
「 分断・対立ではなく協調へ。
と述べている。ここでは、前半で 「分断・対立ではなく協調へ」
後半で「私たちがそのモデルを示そうではありませんか。」
つまりアメリカ主導の「グローバル・パートナー」を
ともに歩もうと述べているのである。これこそ、世界に分断・
(ただ、ルラ大統領はグローバルサウスの立場に立っており、
世界の分断・対立には反対している)
その分断・対立は政治分野にとどまらず経済分野にも及ぶ。岸田首
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今回の訪問のもう一つの大きな意義は、経済ミッションの方々に同
ブラジル・パラグアイ合わせて約50社の日本企業と、JICA(
JETRO(独立行政法人日本貿易振興機構)、NEXI(
JOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)
集まっていただきました。交流強化のため、
その結果、気候変動対策や農業、鉱物資源、保険、
約50件の協力文書が署名されました。
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と述べている。要するに経済分野における「ブロック経済」
この「ブロック経済」は第二次大戦の大きな原因になった。
ところで今回岸田首相は、パラグアイを訪問した。
その大きな理由は、
現在、
・ヨーロッパではバチカン1か国だけであり、
・アフリカでもエスワティニ1か国だけ、
・太平洋諸島ではパラオ・ツバル・マーシャルの3か国、
・中南米・カリブ海ではグアテマラ・ハイチ・
(日本やアメリカは、台湾とは正式な国交を結んでいない)
つまり、アメリカ主導のグローバル・パートナーがすすめる「
中南米に橋頭堡を確保するための訪問であったと言わざるを得ない
こうしてみると、日米欧が進めるグローバル・パートナーは
先進資本主義国(旧帝国主義国)
要するに、岸田首相の今回の3か国訪問は、
まさにそうした「課題解決の先頭に立つ」ための
下働きのようなものであったと言えよう。
ところで、5月3日は「憲法記念日」だった。
岸田首相は改憲派の集会にビデオメッセージを寄せ、
「社会が大きく変化し、憲法改正がますます先送りのできない
重要な課題となる中、国民に選択肢を示すことが政治の責任だ・・
いたずらに議論を引き延ばし、
責任の放棄と言われてもやむを得ない」
などとのべた。しかし、多くの国民は早急な改憲を望んでいない。
だから、彼の言う「責任の放棄」というのは、
アメリカ主導の対中・露・朝のグローバル・パートナーへの
「責任の放棄」なのである。
また、改憲派の集会には、与那国町の糸数健一町長が参加、
「日本は旧宗主国として台湾に対する責任を放棄してはならない・
全国民がいつでも日本国の平和を脅かす国家に対しては
一戦を交える覚悟が今、問われているのではないでしょうか」
などと述べた。
ここで彼は「日本は旧宗主国として」などと述べているが、
これこそまさに戦前回帰である。
そして「一戦を交える覚悟」などと人々を煽っているが、
これは戦前、満蒙は日本の生命線、鬼畜米英などといって
人々を洗脳し無謀な戦争に駆り出した人間たちを思い出させる。
私たちは、こうした「グローバル・パートナー」や
「台湾有事」に騙されてはならない。
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