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「パレスチナ支持」のデモ、全米の大学に拡大 学生たちは何を求めているのか

警官隊と衝突する学生たち、キャンパスにはテント村が出現――いまパレスチナ支持のデモが全米の大学に拡大し、各地で混乱が続いている。具体的に学生たちは何を求めているのか。 

<デモ隊の要求は> 

コロンビア、イェール、南カリフォルニアといった主要大学のデモ隊は、ガザでの恒久停戦とイスラエルへの米軍事支援の停止を求めている。 また大学に対しイスラエルや、ガザでの紛争で利益を得ている武器メーカーなどからの資産の引き上げを求めている。 デモ隊の代表者 「われわれは以下の3点を要求する。1つ、資産の引き上げ。2つ、すべての投資の財務透明性を提供すること。3つ、パレスチナ解放運動に関連して逮捕、または解雇や処分されたすべての学生と教員を免責にすることだ」 

 

<どんな人がデモに参加しているのか> 

 

パレスチナ支持のデモには、ユダヤ教やイスラム教を含む様々な背景を持つ学生や教職員が参加している。 デモの主催者側はイスラエル支持派による対抗デモへの暴力行為を非難するとしているが、反ユダヤ的な掛け声に直面したというユダヤ人学生もいる。 イスラエル人学生 「イスラエル人の学生としてはこのキャンパスにいると背後から狙われているような、身の危険を感じる」 

 

<大学や当局の対応は> 大学側と地元警察は、抗議デモの取り締まりを開始。デモ参加者数百人が逮捕され、数十人が停学処分を受けた。 コロンビア大学のシャフィク学長は、無許可の抗議活動を禁止する規則に違反しているとして、ニューヨーク警察にキャンプの撤去を要請した。 NY市警の担当者 「大学側の要請に応じて出動し、撤去を行った」 また一部の大学は対面授業を一時中止した。 ジョンソン米下院議長は、一部の反イスラエルデモ隊に威圧されたというユダヤ人学生とコロンビア大学で面会し、次のように述べた。 ジョンソン米下院議長 「キャンプにいる学生たちに言いたいことは、ばかげたことはやめて授業に戻れということだ」