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台湾でM7超、全土で揺れ 25年ぶり規模、4人死亡

 

3日、地震で傾いた台湾東部・花蓮の建物(AFP時事)

 

 【台北時事】台湾当局によると、3日午前7時58分(日本時間同8時58分)ごろ、台湾東部沿岸を震源とするマグニチュード(M)7.2の地震が発生した。 

 

【写真特集】台湾でM7超の地震、全土で揺れ~25年ぶり規模~ 

 

 北部・台北を含む全土で揺れを観測。当局によると、震源に近い東部・花蓮で4人の死亡が確認された。建物の崩壊などですでに60件以上の負傷者情報があり、被害が拡大する可能性がある。  中央気象局は記者会見で、2400人以上の死者が出た1999年以来「最大規模」と説明。今回の地震が本震とみられるが、3~4日内に大きな余震が起こる可能性があると指摘した。当局は沿岸地域に一時津波警報を発令した。  当局や現地メディアによると、花蓮ではビル2棟が傾斜し一部崩壊。大手民放TVBSは、崩れながら傾く8階建てのビル周辺から逃げる人々の様子を伝えた。同ビルからは警察や消防により9人が救出されたが、さらに閉じ込められた人がいるとみられ、救助作業が続いている。別の5階建てのビルでは、1階の飲食店がつぶれた。  台北では通勤や通学時間帯の地下鉄が緊急停止し、高速鉄道(台湾新幹線)も一部が遅延、運休となった。南部・台南では水道管の破裂で道路が冠水する被害が出ている。 

 

 

 

台湾で震度6強、4人死亡・50人超負傷 TSMC工場で一時避難

 

 4月3日午前、台湾沖でマグニチュード(M)7.2の強い地震があり、台北市内の複数の地域で停電が発生したほか、震源地に近い東部花蓮県で建物が倒壊し、複数人が閉じ込められたとの情報もある。写真は同県で、建物の倒壊現場で作業する消防士ら。台湾消防当局の提供写真(2024年 ロイター)

Ben Blanchard Yimou Lee [台北 3日 ロイター] - 台湾で3日午前、東部沖を震源とするマグニチュード(M)7.2の強い地震が発生した。震源に近い東部の花蓮では7段階中2番目に強い「震度6強」を記録。当局は花蓮で4人の死亡を確認し、50人以上の負傷者が出ていると明らかにした。 台湾中央気象局によると、地震は午前7時58分(日本時間8時58分)に台湾東海岸沖で発生。震源の深さは15.5キロだった。 国営メディアは、台湾では過去25年間で最も強い地震だったと報じた。 消防当局は、これまでに死者1人を確認し、50人以上の負傷者が出ていると発表した。死亡した人は花蓮の山間部で落石の下敷きになったとみられている。 花蓮では半分以上に当たる少なくとも26棟の建物が倒壊。約20人が閉じ込められた状態で救出活動が行われている。 台北市ではすでに25回以上の余震を観測。一部で停電が発生しているが、当局はこれまでに被害の報告はなく、市内を走る都市鉄道(MRT)は間もなく運行を再開したとしている。台湾の高速鉄道運営会社も、列車の損傷や負傷者は報告されていないとしたが、検査のため列車が遅延する可能性があると述べた。 半導体受託生産大手の台湾積体電路製造(TSMC)の工場がある南部の台南サイエンスパークは、各社の操業に地震の影響はないと述べた。 TSMCは、自社の安全対応規定に従い一部工場で従業員の退避措置を取った。その後、全員の無事を確認し、退避した従業員は職場に戻りつつあるという。 台湾の電力会社によると、全土で8万7000戸余りが停電している。2カ所の原子力発電所は地震の影響を受けていないとした。 中国国営メディアは、台湾に近い福建省で揺れを感じたと報じた。

 

 

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朝の津波警報「スマホ鳴り続け怖かった」…観光客ら高台避難、那覇空港で滑走路運用一時見合わせ

 

百貨店の上層階に避難する市民ら(3日午前10時7分、那覇市で)=横山潤撮影

 

 台湾付近を震源とする地震が起きた3日朝、沖縄本島地方と宮古島・八重山地方に津波警報が発表された。各地の住民は続々と高台やビルの上層階へと避難し、不安そうな表情で海の様子を見つめた。 

 

【動画】大地震で台湾東部に被害 花蓮市ではビルが大きく傾く

 

 

 那覇市中心部では、市役所や百貨店の上層階に、多数の市民や観光客らが押し寄せ、心配そうに外の様子をうかがっていた。娘と買い物をしに来たという同市天久の女性(80)は「スマートフォンで警報が鳴り続けたので避難した。津波が来るのではないかと怖かった」と語った。

 沖縄本島西海岸に位置する読谷村のビーチでは、津波警報の発表と近くのホテル内への避難を呼びかける放送が流された。朝から遊泳や散策に出ていた観光客らは足早に館内へ。トランシーバーを手にしたライフセーバーらも、ビーチに残された人がいないかの確認と情報収集に追われた。

 石垣島(石垣市)では、市が防災行政無線で、日本語だけでなく英語や中国語を使って避難を呼びかけた。午前11時現在、高台にある市役所内には住民ら約400人が避難しているという。市の担当者は「1月に能登半島で津波の被害があったばかりなので、市民も続々と避難してきている」と話した。

 宮古島(宮古島市)でマリンスポーツ店を営む男性(45)は、勤務中に津波警報が鳴ると、すぐに妻と1歳の息子と一緒に車で避難した。「店は海の目の前で、何度も警報が鳴って怖かった。避難する人の中には渋滞に巻き込まれている人もいた。被害が出なければいいが」と不安そうに話した。与那国町の町漁業協同組合の嵩西(たけにし)茂則組合長(61)は「出港してしまった漁船もいたが、いずれも連絡がとれ、安全な沖合などに避難している。無事に帰ってきてほしい」と話した。

 自衛隊は戦闘機やヘリコプターを投入して情報収集を行っている。上空からの偵察では沖縄県の宮古島、西表島、石垣島、与那国島などで目立った被害は確認されていない。航空自衛隊の恩納分屯基地(恩納村)に住民約30人、宮古島分屯基地(宮古島市)に約120人が避難しているという。

 

 

 

 

 

 

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