児童福祉法・厚労省管轄保育所+文科省管轄教育基本法・幼稚園を、

保育士人件費削減し徹底した民営化

 

こどもと保護者を犠牲にした

自公政治のあだ花・保育民営化

こども園と「こども家庭庁」

 

厚労大臣「知らん顔」

 

 

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カンテレ

「転園希望も全落ち…子連れ出勤するしかない」保護者の怒り 保育士が大量離職のこども園で混乱続く

 

あいあい浜寺中央こども園

 

堺市の認定こども園で、パワハラなどを理由に、保育士が一斉に離職する意向を示している問題で、転園を希望していた保護者に対し、市から転園先が通知されました。

 

  ■【動画で見る】「転園希望も全落ち…」怒りの保護者 保育士大量離職で混乱するこども園 「パワハラ会長」いまだ姿見せず 

 

こども園の混乱に、振り回される人たちの声を取材しました。

■保育士を「コマ」呼ばわり、12人中10人が退職へ

 

勤務する12人の保育士のうち10人が離職

 

堺市西区の認定こども園「あいあい浜寺中央こども園」では、いまも保護者の怒りと混乱が続いています。 【5歳児・2歳児を通わせる母】「仕事も行けなくなりますし、生活が成り立たなくなると思って、めちゃくちゃ不安な2週間だったんですけど」

 

 【1歳児を通わせる母】「私、ここの卒園生なんですよ。思い出の場所が、ひどいことになったんで、すごく腹が立っている」 この園では、勤務する12人の保育士のうち10人が、3月末までに退職する意向を示したことが、突然、保護者に知らされました。 大量離職の原因は…会長によるパワハラ行為。 

 

園の関係者によると、運営する社会福祉法人の会長が保育士に対し「コマ」と呼ぶなどしたほか、人手不足を改善しようとしなかったということです。

 

【保護者説明会での音声データ】「『お前は黙っとけ』、『ぐずぐず言うな』、『金を出してるのは自分や』このような発言が続いて、私は申し訳ないですけど、これ以上、命を預かることもできないし、先生たちを守ることもできないなと、退職を決意して、申し上げさせていただきました」 園は、十分な数の保育士を確保できないとして、転園の希望を受け付け、堺市は転園を希望した105人などに対し、調整の結果を27日までに通知するとしていました。

■転園が決定した家族にもすでに影響も、転園決まらない家族も不安な日々

 

娘(2)を”あいあい”に通わせている夫婦

今年度から「1歳児クラス」に娘(2)を通わせている、共働きの夫婦に話を聞きました。

 

 【娘(2)を通わせる父】「なにせ(自分の)仕事が手につかないんですよね。今もそういった所に預けてる…」 幸いにも、第一希望が通り、娘の転園が決定しました。しかし、今回の問題は、すでに2人の生活に大きな影響を与えています。

 

 【娘(2)を通わせる母】「(会社に)『普通に仕事ができるかどうか、分からない状況です、相談したいです』って」 新しい園では、まず、短時間の保育からスタートさせる「慣らし保育」を行うため、急きょ育休を再取得することになり、その結果、収入の面で不安を抱えているといいます。

 

 【娘(2)を通わせる母親】「出勤日数が影響するみたいな感じですかね。休むってことになるので、ちょっと『お給料や賞与とかに多少影響は出ることを了承ください』みたいな連絡が(人事から)来た」

 

 また、関西テレビが取材した複数の保護者は、転園の希望が通らず、「あいあい」に引き続き子どもを通わせることを求められ、厳しい選択を迫られていると話しています。 

 

【保護者】「今の “あいあい”には、子供を通わせられない。他の預け先を探しているが、仕事をやめるしかない」

 

 

 

■パワハラ会長は姿をあらわさず

 

保護者会会長

そんな中で、パワハラ行為をしたとされる会長は、まだ保護者たちの前に姿をあらわしていません。 会長の息子である理事長らと、話し合いを行ってきた保護者は…。

 

 【保護者会会長】「とにかく(会長は)、人前に出られる状態ではないと…、『リモートとかでも結構です』と申し上げたんですけど、『それもちょっと…』っていうことなので、説明をするつもりがないんだなと」 友達と離れ離れになってしまう、子どもたちへのケアも必要になっていると話します。 

 

【保護者会会長】「新年度に向けて、すごく希望を持っている時期なので、何て言ったらいいものかというのは、まだ悩んでいるところです。最初のパワハラの告発、人手不足の告発のときに、迅速な対応を取っていれば、当然、こういったことにはならなかったのだろうと。ですから、やはりそこは、すごく残念に思っています」 新年度まであと5日。保護者は不安な春を迎えます。

■生活の補償を園が行う姿勢を示すも時間がかかりそう

混乱はしばらく続きそうだ

大量離職のあった子ども園では混乱が続いています。改めて、現在の状況をみていきます。 

 

堺市によると、“あいあい”に継続して通わせることになったのが33人、転園することになったのが91人、自宅保育などに切り替えると答えたのが数人、今後の予定が未定だと答えた方が10人います。 そんな転園先が未定だという保護者の1人に取材をすると、切実な声が聞こえてきました。 契約社員で事務のパートとして働く、5歳のお子さんがいるシングルマザー(29)の方です。 「転園希望もまさかの全落ちで、“あいあい”だったら入れると言われた(つまり戻れるということ)。今の“あいあい”だったら通わせられない。でも働かないと食べていけない。事務のパートは、子連れ出勤する予定」 このように困っている保護者の方も多いですが、そのあたりのサポートは、どこまで進んでいるのでしょうか? 

 

【関西テレビ 加藤さゆり報道デスク】「まず堺市、行政がそういった補償するということはないと。では園がするかというと、それもやっぱり園によります。きょう、入ってきた情報では、保護者会会長の話によると、園が補償に対して、前向きな姿勢であることが分かったそうです。ただその補償って、どこまで、誰が、どれぐらい、給与補償といっても、それぞれ人によって違うので、そういった算定にもかなり時間がかかる話ですし、まだまだ保護者の不安な状況が続くことには変わりがないと思います」 補償と併せて、再発防止についても考えなければいけませんが、堺市は、こども園に対し、適切な保育がなされているのか、今後も定期的な実地検査などを通じて指導していくとのことです。 (関西テレビ「newsランナー」2024年3月27日放送)