男性患者は本来ならば、胃の一部を切除する必要はなかったにもかかわらず、切除されてしまった。

 

 

 阪大病院では、チーム医療が行われていない?

 

 せめて、手術室担当看護師が術前訪問していれば!

 

 

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【速報】阪大病院が医療事故で謝罪 患者の胃の一部誤って切除「悪性腫瘍」診断も…検体取り違え

 大阪大学医学部附属病院は、26日会見を開き、病理診断用の検体を取り違え、男性患者の胃の一部を不必要に切除してしまう医療事故が発生したと発表し謝罪しました。 

 阪大病院によりますと、2023年11月中旬、男性患者(50代)に対し、胃の粘膜の下の腫瘍を調べるために組織を採取し、顕微鏡で検査を行いました。

  その結果、悪性腫瘍であったことから、12月上旬に胃の一部を切除し、摘出しました。ところが、摘出した検体を病理診断したところ、悪性腫瘍を疑う初見は認められませんでした

 

 病院は術前と術後で結果が異なっていたことから、術前の男性の検体が別人のものである可能性を考えて調べたところ、別の女性患者(30代)の検体と取り違えていたことが判明したということです。

 

 

 採取から診断するまでの一連のプロセスの中のどこかで、検体の取り違えが起きたとみられていますが、どの段階で取り違えが発生したのかという詳細についてはわからないということです。

 

 取り違えがなければ、男性患者は腫瘍がどのようなものか、

①再度検査を行うか、

②経過観察をするか、

③確定診断を兼ねた手術の実施、の3つの選択肢から選択することになっていました。

つまり、男性患者は本来ならば、胃の一部を切除する必要はなかったにもかかわらず、切除したことになります。 

 

 術後、男性患者は食欲不振など体調の不調を訴えているものの、快方に向かっているということです。

 

  病院が取り違えを謝罪した際、男性患者は「正しい結果を知っていれば、私は手術は選ばなかった」と話したということです。 

 

 会見で竹原徹郎病院長は「取り違えたことによって、本人が望まれていない手術をしてしまった。がんでないにもかかわらず、それに近いものであると診断したことで、心理的な負担もおかけすることになり、患者とご家族の方には大変申し訳ございませんでした」と謝罪しました。