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鉄道運転士、乗務前アルコール検査で「替え玉」 車掌ら9人身代わり

 

 小湊鉄道(千葉県市原市)の50代男性運転士が、乗務前のアルコール検査を同僚の車掌らに身代わりで受けさせる不正を繰り返していた。国土交通省関東運輸局が8日に同社に改善を指示し、発表した。 

 

 運輸局と同社によると、運転士は遅くとも2021年以前から、不正を繰り返した。前夜に宿直室で酒を飲み、アルコールが検出されそうな時に不正をしたという。昨年10月19日には、点呼の際にアルコール検知器の電源を切り、再検査も拒否した。

 

  昨年12月、車掌らが管理職に伝え、社が把握した。身代わりをした車掌らは計9人いた。運転士は他の運転士の指導もする立場で、断れない雰囲気があったという。同社は運転士を1月18日付で懲戒解雇にした。(田中久稔)

朝日新聞社