大地震の発生可能性のある場所(日本列島全域)での
  原発立地は禁止すべき
1/25「日本の原発の全廃を迫る能登半島地震」…

 

  石橋克彦氏オンライン講演の紹介
  今井孝司(地震がよくわかる会)


初めに
 1月25日に「もっかい事故調」主催で「日本の原発の全廃を迫る2024年能登半島地震」というタイトルで石橋克彦氏がオンライン講演を行いました。

 以下は石橋克彦氏の講演内容抜粋です。

○原発に影響を与える地震の要因

 1.強震動
 2.地表付近の断層のズレ
 3.地震時と地震後の地殻変動
   (内陸地殻内地震でも無視できない,特に日本海側)
 4.地盤の変形・破壊
   (前3者による二次的現象だが,液状化・斜面崩壊など)
 5.津 波
 6.大余震・続発地震 …そもそも, 最大地震を想定できるのか?

○大自然の神様は日本人に段階的に警告を与えてきた

・2005.8.16 宮城県沖地震 (M7.2、金華山沖のプレート間地震)
 東北電力女川原発1~3号機、緊急停止
 はぎとり波>基準地震動S2 (周期0.05秒前後)
 国内初,原子力安全・保安院も重大視
・2007.3.25 能登半島地震 (M6.9, 内陸地殻内地震)
 北陸電力志賀原発1,2号機 (停止中)
 はぎとり波 > 基準地震動S2 (周期0.5秒以上)
・2007.7.16 新潟県中越沖地震 (M6.8, 内陸地殻内地震)
 東京電力柏崎刈羽原発1~7号機を直撃,世界初の大きな地震被害
 1号機はぎとり波 1699 Gal > 基準地震動S2 450 Gal
・2011.3.11 東北地方太平洋沖地震 (M9.0, プレート間巨大地震)
 東京電力福島第一原発1~4号機,国際原子力事象評価尺度でレベル7
 まだ覚醒しない日本の中央・地方の政治家・役人・経済人・マスメディア
 現実には, 日本列島からの原発廃絶はかなり絶望的?
 ア.核武装能力堅持論, イ.原発輸出のためのショールーム

○一般に科学は,対象とする現象の理解が深まるに応じて,一定程度の予測能力をもつ。
 地震研究者も,発生した地震活動を,最新の研究によって予測できたと考えたい習性をもつ。それは,ある意味で研究の原動力だから否定しない。

 しかし, その希望的観測を, 原発の地震対策に持ち込んではならない。

○放射性物質放出を伴う原発の重大事故を引き起こすような大地震は,原発周辺に,建物倒壊,道路崩壊,土砂災害,津波災害などを生じる可能性がきわめて高い。
 また,大余震の続発による震災の拡大もありうる。
 したがって,原発重大事故に対して,住民の避難や屋内退避などは不可能であり,前提とできない。
 よって,大地震の発生可能性のある場所 (日本列島全域) での原発立地は禁止すべきである。
 このことが,2024年能登半島地震によって改めて明白になった

          以上

☆講演のyoutube動画、資料(※)は公開となっていました
 そこで、石橋さんの講演資料をページ順に展開したものを、当会のHP( 
http://jishinga.com/ )にアップしました。
 皆さんの考察に役立てれば幸いです。
 HPから特集コーナーの「石橋克彦氏講演_能登半島地震(2024)」のアイコンクリック、もしくは以下のURLから読むことが出来ます

http://jishinga.com/tokushuu/NOTO2024_ISHIBASHI/main.html

 あと、石橋さんをあまり知らない人向けに、関係する記事一覧も作成しましたので、そちらもあわせてご参照ください。
 以下のURLから読むことが出来ます。

http://jishinga.com/tokushuu/ISHIBASHI_KATSU/main.html

(※)講演の諸情報
・youtube視聴アドレス

https://youtube.com/live/FiC0QgFLFFE?feature=share
・講演資料
https://cnic.jp/wp/wp-content/uploads/2024/01/d606a0533c3d64cad65adba220d6d583.pdf

・講演したセミナーの主催、参加メンバー等のお知らせ
https://cnic.jp/50487

 

 

 

 

※2/24(土)学習討論会 お話:山崎久隆さん 
          能登半島大地震から考える 東海第二原発(日本原電)

 ・茨城県西部には「地震の巣」と呼ばれる密集した震源域がある!
 ・東海第二原発の南側には膨大な量の放射性廃液を再処理する工場
   がある!
 ・だから能登半島地震級の地震が茨城県で起きたら大量の放射能が
   約6時間で東京に(風速6m時)

 日 時:2月24日(土)13:30より16:00 開場:13:00
 お 話:山崎久隆さん(たんぽぽ舎共同代表)
 会 場:日本教育会館8F第3会議室 定員82名
 主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」

 問い合わせ: TEL 090-9309-6722(世話人 志田)
             Mail info@shiderz.net
 参加費:800円


 

たんぽぽ舎です。【TMM:No4980】
2024年2月21日(水)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします より