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 発信地:ベルリン/ドイツ [ ドイツ ヨーロッパ ロシア ロシア・CIS ]

「プーチンは人殺し」 在独ロシア大使館前で抗議デモ

 

 

独ベルリンのロシア大使館前で、「独裁者のいないロシアを」「ナワリヌイが死んだ」と書かれたプラカードを掲げるデモ参加者(2024年2月16日撮影)。(c)John MACDOUGALL / AFP

 

【2月17日 AFP】ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏(47)が収監先の刑務所で死亡したと発表されたことを受け、ドイツの首都ベルリンにあるロシア大使館の前では16日、数百人が抗議デモを行った。

 大使館前に集まった人々の大半はロシア語話者で、ナワリヌイ氏のポスターやロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を批判する文言が書かれたプラカードを掲げた。オランダ・ハーグ(The Hague)の国際刑事裁判所(ICC)に言及し、「プーチンは人殺し! プーチンをハーグに連行せよ」とのシュプレヒコールも上がった。

 歩道には花が手向けられ、ろうそくやナワリヌイ氏の写真も並べられた。

 ロシア政府による動員令を受け、21歳の息子とドイツに逃れてきたという40歳の男性は、「心にぽっかり穴が開いたような気持ちだ。私は大した活動はしていないが、今回のことをとても深刻に受け止めている」と語った。

 43歳の男性は、「彼を殺した」のはプーチン政権だと主張。「疑いの余地はない。とにかく、ぞっとしている」と話した。(c)AFP

 

 

 

 

 発信地:ミュンヘン/ドイツ [ ドイツ ヨーロッパ ロシア ロシア・CIS ]

プーチン氏は「残虐行為」で裁かれるべき ナワリヌイ氏妻

ドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議に出席した、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の妻、ユリア・ナワルナヤ氏(2024年2月16日撮影)。(c)KAI PFAFFENBACH / POOL / AFP

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【2月17日 AFP】ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏が収監先の刑務所で死亡したのを受け、妻のユリア・ナワルナヤ(Yulia Navalnaya)氏は17日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領はロシアとナワリヌイ氏の家族に対する「残虐行為」で裁かれなければならないと訴えた。

 ユリア氏はドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議(Munich Security Conference)で、「プーチンとその部下全員には、私たちの国、私の家族、私の夫への仕打ちに対する罰をいつか受けることになるのを知ってほしい」と語った。

「私たちは今、ロシアでこの恐ろしい政権と闘わなければならない。ウラジーミル・プーチンは、ロシアでの近年の残虐行為に対して個人的に責任を負うべきだ」

 ユリア氏はミュンヘンで、アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官と面会。ブリンケン氏は弔意を伝え、ナワリヌイ氏の死の責任はロシアにあると強調した。

 一方、ナワリヌイ氏の母、リュミラ・ナワルナヤ(Liumila Navalnaya)さんは、いかなる「お悔やみの言葉」も聞きたくないと述べた。

 ロシア独立系紙ノーバヤ・ガゼータによると、リュミラさんは「12日に刑務所で息子と面会した。息子は生きていた。健康で、明るかった」とフェイスブックに投稿している。(c)AFP

 

 

 

 

 

 

ナワリヌイ氏の死は「殺人」 ノーベル平和賞ムラトフ氏

 

ノーベル平和賞受賞者のロシア独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ」ドミトリー・ムラトフ編集長=2023年10月(EPA時事)

 

 ロシア独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ」編集長としてノーベル平和賞を受賞したドミトリー・ムラトフ氏は16日、反体制派指導者ナワリヌイ氏の死について、懲罰施設への収監が原因となった「殺人」という認識を示した。究明のため、医療スタッフの録画記録を公開するよう要求した。

ナワリヌイ氏死亡 プーチン氏批判の急先鋒―極北に収監中、臆測も・ロシア当局

 ナワリヌイ氏は毒殺未遂に遭って療養先のドイツから2021年1月に帰国後、拘束・収監された。ムラトフ氏は「ナワリヌイ氏は3年間にわたり拷問を受けた」と非難し、これを裏付ける医師の証言もあったと述べた。

 

 突然の死亡に衝撃が広がっており、独立系メディア「メドゥーザ」は「ナワリヌイ氏は、単なる政治家にとどまらない。彼の訃報は数百万人に痛みをもたらした」と指摘した。普段はナワリヌイ氏を取り上げることが「タブー」の国営メディアも死を報じた。

 

 一方、ノーバヤ紙によると、ナワリヌイ氏の母リュドミラさんは「お悔やみの言葉など聞きたくない」と取材に回答。

 

今月12日に極北の刑務所で面会したばかりだと明らかにした上で「生きていて、健康、陽気だった」と振り返った。

 

 

 

 

ナワリヌイ氏追悼の100人超拘束 ロシア各地で献花・集会

 

16日、ロシア北西部サンクトペテルブルクの政治犯の追悼碑に置かれた反体制派指導者ナワリヌイ氏の写真と花々(AFP時事)

 

 ロシアのプーチン政権を批判してきた反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)が16日、極北の刑務所で死亡したという当局の発表を受け、ロシア国内で追悼の動きが広がった。

 

  

 

 人権団体OVDインフォなどによると、各地でジャーナリストを含めて100人以上が拘束された。  首都モスクワ中心部では16日夜、政治犯の追悼碑に献花する人が続々と訪問。拘束者の一人は「人殺し」と書かれたプラカードで非難を試みた。プーチン大統領の故郷の北西部サンクトペテルブルクでは、当局が追悼集会を解散させた。 

 

 政権はウクライナ侵攻下、言論統制など締め付けを強化し、大規模デモを封じてきた。プーチン氏の通算5選が確実視される大統領選を3月に控え、圧勝ムードに水を差される事態は避けたい考えとみられる。

 

  モスクワで人々が献花したのは、ソ連時代に強制収容所があった白海の諸島から命名された「ソロベツキーの石」と呼ばれる追悼碑。

国家保安委員会(KGB)の後継機関、ロシア連邦保安局(FSB)の本部があるルビャンカ広場に置かれている。

 

プーチン氏はKGB出身。 

 

 

 

 

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プーチン政権と対峙、突然の死に衝撃 ロシア反体制派ナワリヌイ氏

時事通信

入院中の反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(右から2人目)とその家族=2020年9月、ベルリン(AFP時事)

 

 ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)は、強権的なプーチン政権に真っ向から対峙(たいじ)してきた。 

 

【写真】演説するロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏=2019年7月 

 

 過去十数年にわたり反政権運動をけん引し、インターネットなどを駆使して政権の不正を告発。収監中の刑務所での突然の死亡が伝えられ、内外に大きな衝撃が広がった。

 

  2020年8月にロシア国内で毒殺未遂に遭った。療養先のドイツで旧ソ連の軍用神経剤「ノビチョク」系毒物の投与が確認され、ロシア情報機関の関与が報じられた。死線をさまよったにもかかわらず、「帰国しなければプーチン大統領が勝利し、目的を達したことになる」と対決姿勢を崩さなかった。21年1月の帰国直後に拘束。裁判で過去に受けた禁錮刑の執行猶予を取り消され、刑務所に収監された。

 

  11年のロシア下院選や12年の大統領選を巡る抗議デモで主導的役割を果たし、一躍脚光を浴びた。SNSや動画を活用し、政権幹部の不正を追及。ナワリヌイ氏拘束後の21年1月に公開された、陣営がプーチン氏のものと主張する「宮殿」の暴露動画は、再生が1億回を超えるなど大きな反響を呼んだ。

 

  ナワリヌイ氏は21年2月の裁判で「数百万人をおびえさせるために、1人の人間を投獄しようとしている」と政権を鋭く批判。収監後も弁護士らを通じてSNSで発信を続けた。同年6月に自らの団体が「過激派組織」に認定された際も「汚職が政権の根幹を成している場合、反汚職の闘士は過激派になってしまう」と痛烈に皮肉った。

 

  22年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻も強く非難。プーチン氏を「狂った皇帝」と表現し、「(プーチン氏が)ウクライナに対して繰り広げた侵略戦争に気付かないふりをする臆病者」になってはならないと訴えた。21年に欧州連合(EU)欧州議会が人権や自由の擁護活動をたたえるサハロフ賞を授与。ノーベル平和賞候補としても、たびたび名前が挙がっていた。 

 

 

 

 

 

ナワリヌイ氏死亡「全面調査を」 国連総長

 【ニューヨーク時事】国連のグテレス事務総長は16日、ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏の死亡について「信頼性と透明性のある全面的な調査」の実施を求めた。ドゥジャリク事務総長報道官が定例会見で明らかにした。

 

ナワリヌイ氏死亡 プーチン氏批判の急先鋒―極北に収監中、臆測も・ロシア当局

 

 ドゥジャリク氏によれば、グテレス氏はナワリヌイ氏死亡の報道に衝撃を受けており、遺族に哀悼の意を表した。

 

 

 

 

 

 発信地:モスクワ/ロシア [ ロシア ロシア・CIS ]

ロシア反体制派ナワリヌイ氏が死亡 収監中の矯正労働収容所で

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ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏。モスクワの裁判所で(2021年2月20日撮影)。(c)Kirill KUDRYAVTSEV / AFP

 

【2月16日 AFP】ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏が16日、懲役19年を言い渡され服役していた北極圏の矯正労働収容所で死亡した。刑務当局が発表した。

 発表によると、ナワリヌイ氏は「散歩の後に気分が悪いと訴え、直後に意識を失った」という。「直ちに医療スタッフが到着し、救急班が呼ばれた。蘇生措置が行われたが、救急隊が受刑者の死亡を確認した。死因については現在調査中」だとしている。(c)AFP