地殻変動

2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震に伴う地殻変動が見られる.

 

余効変動

短期間の変動は、地震の時に滑った 所が地震後も引き続きゆっくりと滑って いること(余効すべり)によるもの

 

 

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全国の地殻変動概況

 国土地理院が全国に展開している電子基準点等のGNSS連続観測網(GEONET)の観測結果から求めた、2023年12月下旬から2024年1月下旬までの1か月間の地殻変動概況は、別紙1~7のとおりです。東北地方を中心に、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。また、能登半島を中心に、令和6年能登半島地震に伴う地殻変動が見られます。
 火山周辺では、硫黄島において地殻変動が見られます。

トピックス

  • 令和6年能登半島地震に伴い非常に大きな地殻変動が観測されました。GNSS観測によると、電子基準点「輪島2」で南西方向に2.0m程度の水平変位、1.3m程度の隆起が見られるなど、能登半島を中心に広い範囲で地殻変動が観測されました。また、1月1日のM7.6の地震の後、能登半島及びその周辺で余効変動と考えられる地殻変動が見られます。(別紙8-1)
    だいち2号のSARデータの解析により、
    輪島市西部で最大4m程度の隆起、最大2m程度の西向きの変動珠洲市北部で最大2m程度の隆起、最大3m程度の西向きの変動が検出されました。(別紙8-2)
    電子基準点及びだいち2号のSARデータで観測された地殻変動に基づき、震源断層モデルを推定しました。(別紙8-3)
    現地の基準点を対象に緊急測量を実施した結果、
    最大で4.10mの隆起、1.48mの西向きの水平変動が確認されました。これらの結果は「だいち2号」観測デ-タの解析結果と整合的です。(別紙8-4)

 

 

 

 

 

 能登半島地震 NHK

珠洲 地盤の隆起 全長約4キロ高さ2メートル余の「崖」出来る

能登半島地震の影響で、石川県珠洲市若山町では全長およそ4キロにわたって地盤が隆起し、高さ2メートル余りの「崖」ができるなど地形が大きく変化したことが国土地理院の調査で分かりました。

能登半島地震の影響で、珠洲市若山町の若山川沿いは広い範囲にわたって地盤が隆起しました。

国土地理院が1月に調査したところ、地盤の隆起は全長およそ4キロにわたり、隆起した部分の幅は100メートルから200メートルほどに及んでいることがわかりました。

また、若山町の中地区では最大で高さ2.2メートルの新たな「崖」ができていたことも明らかになり、田んぼに大きな段差が現れているほか、そばにある水路も段差で遮断されたように壊れていました。

さらに若山川の水が地盤の隆起によって途中でせき止められる形になっている場所もあり、地震の規模の大きさを物語っています。

近所に住む80代の女性は「一面平らだった田んぼに途中で段差がついてまるで“2つの面”になっていたので、最初に見たときは何事かと思いました」と話していました。