柏崎刈羽原発で地震後に複数の損傷確認、
  地震の影響か「判断難しい」
  東京電力は「異常や液状化被害は確認されていない」と説明


 1月に発生した能登半島地震後に東京電力が、新潟県に立地する柏
刈羽原発のタービン建屋内などで壁面のひび割れや地下水のしみ出しを
複数確認していたことが2月8日、分かった。
 東電はこれまで地震の影響について「プラント設備の異常や液状化
害は確認されていない」と説明していたが、一定の被害を受けた可能性
が出てきた。
 ひび割れなどは、東電が8日に公表した、12月以降に原発内で確認さ
れたトラブルをまとめた「不適合情報」に記載された。
 地震発生後の東電によるパトロールでは、1、6号機のタービン建
内などで地下水のしみ出し、壁面や床面のひび割れ、扉枠部材の損傷な
どが確認された。見つかったのは放射性物質を扱う管理区域内だった。
                           (中略)
 不適合情報によると、地震発生時には、6号機でエレベーターが停
していたにもかかわらず、中央制御室の防災監視盤に警報が出ないトラ
ブルも発生。
 4号機でも廃液の排水槽に関する警報が出たまま解除できない不具
があった。
 また1月下旬には、5号機の屋外にある地下水くみ上げポンプ制御
の基礎部が沈下していることも判明した。地震の影響かどうかにつ
て、東電は「確認する」としている。
           (2月9日「新潟日報デジタルプラス」より抜粋)

https://www.47news.jp/10506371.html