松井 孝治 177454 

福山 和人 161203 

 

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【速報】京都市長選挙で松井孝治氏が初当選 弁護士の福山和人氏ら新人4人破る

2024年京都市長選挙 開票速報

 

初当選を果たし、支持者らに拍手で迎えられる松井氏(4日午後11時23分、京都市中京区)

 

当選確実の報道にわく松井陣営(4日午後11時ごろ、京都市中京区)

 任期満了に伴う京都市長選は4日投開票され、無所属新人で自民党、立憲民主党、公明党、国民民主党が推薦する元内閣官房副長官の松井孝治氏(63)が、共産党が支援する弁護士の福山和人氏(62)ら新人4人を破り、初当選した。

 政党や団体の分厚い支援を受け、現職の門川大作氏(73)の退任に伴う16年ぶりの新人対決を制した。

 日本維新の会などが告示直前に政治資金パーティーを巡る問題を理由に元市議村山祥栄氏(45)の推薦を取り消し、主要政党レベルでは1993年選挙から9回連続の「非共産対共産」の構図となった。

 松井氏は第2子以降の保育料無償化や市バス・地下鉄の「市民優先価格」創設などの公約を掲げ、通商産業省(現・経済産業省)官僚などを務めた経験から「実現には国や府とのパイプが必要」と訴えた。

 松井氏は京都市出身で東京大卒。2001年から民主党参院議員を2期12年務め、現在は慶応大教授。

 市長選には元自民京都府議の二之湯真士氏(44)、諸派新人で事業家の高家悠氏(35)も立候補した。

各候補の得票(敬称略)  

松井 孝治 177454 

福山 和人 161203 

村山 祥栄   72613  

二之湯真士   54430  

高家  悠  2316

 

 

 

 

 

 

 

2024年2月5日 00時04分 (共同通信)

京都市長に新人松井孝治氏 元副長官、5人の争い制す

 任期満了に伴う京都市長選は4日投開票され、無所属新人の元官房副長官松井孝治氏(63)=自民、立民、公明、国民推薦=が、無所属新人の弁護士福山和人氏(62)ら4人との争いを制し、初当選した。与野党相乗りの「非共産」陣営が推した松井氏が、共産党の支援を受けた福山氏の猛追をかわした。投票率は41・67%で、前回を0・96ポイント上回った。

 主な争点は、財政再建策や若年層の人口流出への対応だった。松井氏は通産官僚や参院議員を務めた経験を強調し、国との協調で「突き抜ける魅力のある文化首都」をつくると訴えた。

 

 

2024年2月4日 21時55分東京新聞

前橋市に初の女性市長 野党系の小川晶さん初当選 保守王国で自民、公明推薦の現職との一騎打ちを制す

 

 前橋市長選は4日投開票され、無所属新人で元県議の小川晶さん(41)が、4選を目指した無所属現職の山本龍さん(64)=自民、公明推薦=を破り、初当選した。小川さんは同市で初の女性市長になる。投票率は39.39%で、立候補者が6人と乱立した前回(43.16%)を3.77ポイント下回った。

 

当選確実の報を受けて支持者とともにバンザイする小川晶さん(中)=前橋市内で

 3期12年の山本市政の継続か刷新かを争点に、自公推薦の山本さんと、県議時代、立憲民主党系会派に所属した小川さんによる与野党対決の構図となった。

 

 小川さんは「しがらみの市政から市民のための市政へ」と訴え「チェンジ前橋」をスローガンに掲げた。政党の推薦を受けない草の根選挙で、保守層や支持政党のない有権者らにも支持を広げた。

 次の任期を自身の市政の総仕上げと位置付けた山本さんは、自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる「政治とカネ」の問題で逆風をはね返せず、国や県、市の自公議員や山本一太知事らの支援や組織力も十分に生かせず、小川さんに保守王国の牙城を崩された。(鈴木学)

◆前橋市長選開票結果
 60486 小川 晶 無新 
  46387 山本 龍 無現

◆市民は「チェンジ前橋」を選んだ

 4日投開票の前橋市長選で、無所属新人で元県議の小川晶さん(41)が、4選を目指した無所属現職の山本龍さん(64)=自民、公明推薦=との一騎打ちを制した。小川さんは保守王国の群馬県で「チェンジ前橋」を合言葉に草の根選挙で支持を広げ、自公の推す現職の壁を破った。(鈴木学、羽物一隆、石井宏昌)

 

当選を決め、支援者から祝福を受ける小川晶さん=前橋市内で

 前橋市は夜間の投票者が少ないことを理由に、午後7時に全投票所で投票を締め切る。市内の小川さんの選挙事務所では、締め切り直後に当確が報じられ、集まった支援者から拍手が湧いた。小川さんは興奮気味に「市民の勝利。今日が始まり。一緒に街づくりを進めていきましょう」と呼びかけた。入りきれない支援者らと握手を交わすと「これで前橋が変わる」といった声が上がった。

 

支援者と握手して喜び合う小川晶さん(右)

 小川さんは県議時代に立憲民主系会派に所属し、野党系の地元議員が支援に回った。選挙戦では連合群馬以外の推薦を受けず、支持政党のない有権者らだけでなく、山本さんに批判的な保守層からも支持を集める戦略に出た。派閥の政治資金パーティーを巡る問題で自民に厳しい目が向いたことも、市政刷新を志向する有権者の心をとらえた。

 山本さんは国政などの自公議員や山本一太知事の応援、100を超える各種団体の推薦を得て、選挙中は優勢とされていた。4日夜、選挙事務所で「非力ゆえに残念な結果になったことをおわびしたい」と述べた。選対関係者は「投票率が低かったので、相手側に風が吹いた感触はなかった。裏金問題が一因になった。『新しい人に』という雰囲気が相手側にプラスになった」と話した。

 

 

 

「自民王国」群馬に衝撃 現職完敗、政治不信が背景

 4日投開票の前橋市長選は、自民、公明両党推薦の現職が約1万4千票差で野党系新人に完敗した。

現職陣営は、自民派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡る政治不信が背景にあったと指摘。4月末予定の衆院補欠選挙や次期衆院選が控える中、保守地盤が強く「自民王国」と呼ばれる群馬県の県庁所在地で起きた事態に、衝撃が走った。

 

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 「皆さんにおわびする。全て私の非力さゆえだ」。4日夜、現職山本龍氏(64)は市内の選挙事務所に集まった約250人の支援者らを前に深々と頭を下げた。 

 自民関係者は結果を踏まえ「今後の国政選挙への影響は必至だ。アリの一穴にならないよう気を引き締めたい」と語る。

  山本氏は3期12年の実績を訴えて組織戦を展開し、新人小川晶氏(41)をかわす戦略で臨んだものの、苦戦を強いられた。選対関係者は裏金事件による逆風を認め「思うように支持が広がらなかった」と打ち明ける。 

 

 さらに追い打ちをかけたのが、2020年市長選での保守分裂のしこりだ。自民筋は「一度敵対すれば簡単に一枚岩になれない」と強調。山本氏の敗因に関し、保守層の一部が小川氏に回ったと分析した。