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事件
NTT西日本子会社 元派遣社員逮捕 個人情報流出問題で 岡山県警
NTT西日本の子会社の元派遣社員が自治体や企業などの900万件を超える個人情報を流出させた問題で、このうち岡山県内の企業の顧客情報を不正に持ち出して名簿業者に漏えいしたとして、岡山県警察本部が60代の元派遣社員を不正競争防止法違反の疑いで逮捕したことが、捜査関係者への取材で分かりました。
NTT西日本の子会社、「NTTビジネスソリューションズ」は、去年、コールセンターシステムの運用保守を担当していた元派遣社員が、委託元の69の自治体や企業などが保有するおよそ928万件の個人情報を不正に流出させていたことを明らかにしました。
この問題で、岡山県警察本部は、このうちおよそ400万件の情報が流出したおそれがある県内の健康食品などの販売会社から相談を受けて、60代の元派遣社員の兵庫県芦屋市の自宅を捜索し、押収したパソコンを解析するなど捜査を進めてきました。
その結果、元派遣社員がこの会社から顧客情報を不正に持ち出して名簿業者に漏えいした疑いがあるとして、不正競争防止法違反の疑いで逮捕したことが、捜査関係者への取材で分かりました。
警察は、元派遣社員が複数の名簿業者に個人情報を売却し、見返りに1000万円を超える金を受け取っていたとみて、詳しいいきさつを調べることにしています。
この問題をめぐっては、政府の個人情報保護委員会が、1月24日、関係するNTT西日本の2つの子会社が適切な対策を怠っていたとして、改善を求める行政指導を行っていました。
