アイスランド首都付近で噴火…影響は?
大きな地震の前触れ、温泉地「ブルーラグーン」閉鎖
航空機への影響は今のところなし
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その525
島村英紀(地球物理学者)
1日に石川県能登地方を震源とするマグニチュード(M)7.6の
マグマが地表近くに上昇してくることも地震の原因の一つだが、こ
2023年12月18日にアイスランド南西部のレイキャネス半島
噴火は現地時間の午後10時ごろから始まった。これに先立って午
アイスランド気象庁からメールが来て「10月後半から地震活動が
レイキャビクから約40キロの地点に位置する人口約4000人の
警察や市民保護当局が警戒に当たる中、住民は貴重品を取りに数分
著名な温泉地であり、世界一の広さを持つブルーラグーンも、グリ
アイスランドを訪れる観光客は激増している。10年には年間49
首都に近いブルーラグーンのプールは観光地としても有名で、この
温水の温度は、地熱発電所が運営する発電後でも70度もあり、水
このほか、この国には温水プールが150もあり、雪が積もってい
も人々でにぎわっている。
アイスランドには33の活火山があり、噴火は珍しくない。ただ、
世界的な偏西風の影響から航空便に影響が出る可能性が心配された
今日現在、この影響は出ていない。
近年のアイスランドでの噴火で世界的な大問題になったのは10年
エイヤフィヤトラヨークトルとは、
この噴火の影響は欧州全域に及び、1日に2万便という大量の航空
航空会社の損失は1日あたり約180億円に達した。
この影響は日本にまで達して、日本を発着する多くのヨーロッパ便
(島村英紀さんのHP
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より 1月5日の記事)