原子力推進者がいう「科学的」のお粗末なレベル
日本国内で原子力に適した地域はどこにもない
上岡直見(環境経済研究所代表)
◎ 能登半島地震は、原子力がいかに危険かを多くの側面で改めて浮き彫りにした。
発電プラントの危険性はもちろんであるが、「トイレなきマンショ
別の側面として、原子力推進者がいう「科学的」がいかに信用でき
◎ 地層処分を推進しているのは原子力発電環境整備機構(ニューモ※1)であるが、これに対応して資源エネルギー庁は、処分施設候
これは、火山活動・断層活動・隆起浸食など7つの自然条件と、将
◎ 驚いたことに、この地図では能登半島全域が緑色と評価されている
志賀原発や珠洲原発(計画中止)もさることながら、
「科学的」と掲げていながら何を検討していたのか。
原子力推進者が「科学的」というのはこの程度ということである。
原発の過酷事故も「科学的」に検討すれば百万年に一回だと主張し
◎ 施設建設の手順として、NUMOは過疎地を主に全国の自治体に調査の受け入れを働きかけている。
自治体からの応募または国からの申入れに基づいて「文献調査」「
現在は北海道寿都(すっつ)町・神恵内(かもえない)村が第一段
◎ 長崎県対馬市は全域が「緑」であり、市議会は2013年8月に地
理由の一つとして市長は「将来的な想定外の要因による危険が排除
市長の先見の明である。
日本国内で原子力に適した地域はどこにもない。
(※1)「特別の法律に特別の法律により設立される法人」の一つ
(※2)「科学的特性マップ公表用サイト」
https://www.enecho.meti.go.jp/