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配朝日新聞
トランプ氏に123億円賠償命令 名誉毀損認定、本人は「迫害」演出
25日、米ニューヨークの裁判所で証言台に立ったトランプ前大統領（右）の法廷イラスト=ロイター
トランプ前米大統領による性的暴行の被害が認められた後、その後も続いた言動でさらに名誉を傷つけられたとして、女性作家がトランプ氏に起こした民事訴訟で、米ニューヨークの裁判所の陪審団は26日、トランプ氏に8330万ドル（約123億4千万円）の損害賠償の支払いを命じた。
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巨額の賠償金を米メディアも「天文学的」（CNN）などと伝えている。トランプ氏は評決が出る前に裁判所を去り、自らのSNS「トゥルース・ソーシャル」で「私や共和党に対するバイデン（大統領）主導の魔女狩りだ」「司法制度が政治的武器に使われている」などと主張。上訴する方針を示した。 トランプ氏は四つの刑事事件で起訴されたが、そのたびに自らを「政治的迫害の被害者」と演出し、中核的支持層の共感を集めてきた。11月の大統領選に向けた共和党の候補争いでは緒戦の2州で連勝し、指名獲得が確実視される。今回の民事訴訟も、あたかも自らへの陰謀であるかのように装い「追い風」に変えようとする思惑がうかがえる。
朝日新聞社
