千代田区 官製談合事件

 

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千代田区 官製談合事件 別議員にも入札情報漏らすよう依頼か

東京・千代田区の元区議会議員と元部長が、区が発注した工事の入札情報を業者に漏らしたとして逮捕された事件で、業者側が、逮捕された元議員とは別の議員に対しても入札情報を漏らすよう依頼していたことが、関係者への取材で分かりました。

千代田区議会の元議長で、24日議員を辞職した嶋崎秀彦容疑者(64)と千代田区の元担当部長、吉村以津己容疑者(61)は4年前に行われた区立小学校と幼稚園の改築工事の入札をめぐり、入札に参加する業者の数や最低制限価格に近い価格を事前に2つの業者に伝えたとして官製談合防止法違反の疑いで逮捕されました。
これまでの調べで、工事を落札した2つのJV・共同企業体のうち、それぞれ1つの業者の担当者が嶋崎元議員に対して入札に関する情報を教えるように依頼したことがわかっていますが、このうちの1社が、当時の別の議員に対しても入札情報を教えるよう依頼していたことが、関係者への取材で分かりました。
担当者は、入札価格や入札に参加するほかの会社の情報を教えるよう依頼したということですが、議員は依頼を断ったということです。
業者はNHKの取材に対し、「答えられません」と話しています。


警視庁は業者側から逮捕された元議員らに見返りがなかったのかどうかなど詳しく調べています。

 

 

 

 

疑惑告発文に「もう大丈夫」 逮捕の嶋崎千代田区議 官製談合事件

 東京都千代田区立お茶の水小学校の改築工事を巡っては2022年ごろ、逮捕された同区議の嶋崎秀彦容疑者(64)が入札情報を業者に漏らしたと指摘する匿名の告発文が区議会に出回った。

 

  疑惑について問われた嶋崎容疑者は周囲に「あれはもう大丈夫だ」と話していたという。  告発文は22年8月と10月付の2種類があり、いずれも差出人は「千代田区元契約課職員有志」で、提出先は警視庁となっていた。 

 

 告発文は、嶋崎容疑者が歴代の契約担当の区幹部から入札情報を聞き出し、自身と関係のある業者に伝えたなどと指摘。区職員関係者とみられる人物が「違法といえる行為に従わざるを得なかった」と記していた。 

 

 不正が発覚しないように区幹部に働き掛けもしていたとし、「(同容疑者には)違法行為の認識があった」と糾弾した。

 

  区議会関係者によると文書は22年冬ごろ、区議会内で出回った。嶋崎容疑者は周囲から「いろいろとうわさが出ているが大丈夫か」と聞かれたが、疑惑を否定したという。

 

 

 

 

 

2024年01月24日13時22分

千代田区議を逮捕、業者に入札情報 区立小改築の設備工事―官製談合防止法違反容疑・警視庁

 

 

千代田区議の嶋崎秀彦容疑者

 東京都千代田区立お茶の水小学校・幼稚園の改築に伴う一般競争入札で、業者に入札情報を漏らしたとして、警視庁捜査2課は24日、官製談合防止法違反容疑で、千代田区議の嶋崎秀彦容疑者(64)=同区九段南=と、元同区行政管理担当部長の吉村以津己容疑者(61)=静岡県熱海市梅園町=を逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。

 

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 嶋崎容疑者は同日付で議員を辞職した。同課は業者との間で金銭などの授受がなかったかについても詳しく調べる。
 逮捕容疑は2020年5月、区立お茶の水小改築に伴う給排水衛生設備と空調設備工事の一般競争入札で、嶋崎容疑者が吉村容疑者を介して区職員から情報を聞き出し、工事業者に漏えいした疑い。
 同課によると、嶋崎容疑者らは、区内に拠点を置く工事業者2社に最低制限価格に近い価格や入札参加業者数を伝えていた。
 入札では、いずれも情報を聞いた業者が落札した。嶋崎容疑者と業者は長年の付き合いだったとみられる。
 
嶋崎容疑者は03年、同区議に初当選して6期目で、議長や区議会自民党会派幹事長を務めた
 昨年11月、「医師の診断により療養が必要」として、約2カ月欠席するとの届け出を議長宛てに提出。今月12日までに同幹事長と
環境まちづくり委員長を辞任した。
 区によると、施設の老朽化などに伴う同小学校の改築工事は20年12月~23年12月に実施された。

 

 

 

議会委員会で「談合」指摘も 区立小学校改築を巡る入札―千代田区議逮捕

2024年01月24日14時32分

 工事業者に入札情報を漏らしたとして、東京都千代田区議の嶋崎秀彦容疑者が逮捕された官製談合事件。舞台となった同区立お茶の水小学校の改築工事では、空調や給排水設備などの複数事業で落札率の高い入札があり、区議からは「談合があったのではないか」と疑念の声が上がっていた。

 

千代田区議を逮捕、業者に入札情報 区立小改築の設備工事―官製談合防止法違反容疑・警視庁

 

 同小学校の工事を巡る入札は2020年、校舎改築、空調設備、給排水衛生設備など種別ごとに複数実施された。
 このうち、校舎改築工事の入札は参加5社のうち、3社が予定価格の80%に相当する同額で応札し、くじ引きで落札者を決めることになった。給排水衛生設備工事の入札は1社のみが応札し、落札率は99.89%だった。
 同年6月の議会の企画総務委員会では、入札の不自然さを指摘する声が上がった。ある議員は「あり得ないことが続いている」と訴え、入札や契約のやり直しを求めたが、区担当者は「談合はなく、適切に行われた」などと回答。契約に絡む議案は可決された。