ただちに「トマホ=ク契約」を解除し,消防庁と消防隊の指揮の下、自衛隊を軍隊ではなく「災害救助隊」として捜索救援を抜本的に強化せよ!

 

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不明なお22人、懸命の捜索 消防隊「早く家族の元に」 大量土砂、二次災害警戒も・能登地震

 

安否不明者の捜索現場で土砂を掘り返す重機=19日、石川県珠洲市

 

 能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県内では発生から20日目となっても、安否が分かっていない人が22人いる。

 

  【能登半島地震】空から見た被害状況

 

 捜索現場には大量の土砂が積もり、度重なる雨で二次災害の危険がある中、懸命の作業が続いている。  4人が安否不明となっている珠洲市では、緊急消防援助隊として京都、静岡、富山、長野4府県の約500人が救出活動などに当たっている。 

 

 同市仁江町の捜索現場では、おびただしい土砂が家屋や段々畑をのみ込み、木が生い茂る裏山の斜面は大きくえぐられ、茶色い山肌をあらわにしていた。11人が巻き込まれ、うち2人は無事だったが、中谷春一さん(65)と中谷りう子さん(66)の安否が分かってない。  静岡県大隊の鈴木美佐男隊長の指揮の下、自衛隊員がショベルカーで慎重に土砂をかき出し、消防隊員は手掛かりがないか目をこらしていた。鈴木隊長は「隊員はみな、早くご家族の元に帰したいという思いを胸に秘めている」と語る。

 

  二次災害への懸念も出ている。市内での消防活動を統括する京都市消防局によると、雨の影響で地盤が緩み、土砂災害の危険が高まっているため慎重に作業せざるを得ないという。 

 

 田保一夫さん(67)が安否不明となっている珠洲市大谷町の現場。捜索に当たった京都府大隊の荒木茂隊長は「また土砂崩れに遭わないように安全管理を徹底している」と話し、ドローンによる空撮映像を基に進行状況を確認しながら、重機を使って掘り進め、建物の一部などを発見したら手作業に移っていた。荒木隊長は「マンパワーでは厳しい土砂の量。なかなか救出が難しい現場だが、早く見つけてあげたい」と力を込めた。

 

  輪島市でも河井町や市ノ瀬町などの住民ら36~97歳の計18人の安否が依然として分かっておらず、警察や自衛隊などが捜索を続けている。 

 

 ◇能登半島地震による犠牲者  能登半島地震による死者のうち、石川県が20日に公表した10人の氏名と年齢は次の通り。 

【金沢市】浦直哉さん(29)、角田啓徳君(9)、角田裕美さん(43) 

【輪島市】土中健一郎さん(74)

 【珠洲市】倉指時雄さん(85)、杉浦隆さん(67)、杉浦富美子さん(94)、寺山すみ子さん(76)、横場政則さん(85) 

【能登町】西原三喜男さん(72)。 

 

 

 

 

 

 新型コロナウイルス

石川 新型コロナほか避難所などの感染症患者数が連日100人超に

 

石川県によりますと、19日に新たに確認された、主に避難所での新型コロナウイルスなど感染症の患者数は111人で、公表を始めた今月10日から10日連続で1日100人を超えています。

このうち、石川県羽咋市の施設では避難している12人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かりました。避難生活が長期化する中、感染症への対策も課題になっています。

羽咋市の「国立能登青少年交流の家」は地震の一時的な避難所となっていて、輪島市の障害者施設から家族を含め28人が避難しています。

この障害者施設を運営する「社会福祉法人弘和会」によりますと、20日までに避難してきた12人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたということです。

全員、症状は比較的軽いということです。

感染が確認されたあとは施設内の大部屋のテントに分かれて生活していて、今月30日に2次避難先の愛知県へ移動する予定だということです。

 

施設の畝和弘理事長はNHKの取材に対し、「長引く避難生活による不安から来る睡眠不足や疲労感に加えて、発災からしばらくの間は栄養がある食事をあまり取ることができていなかったため、免疫力が落ちていたことが原因かもしれない。1日も早く、なるべくストレスを感じないおだやかな生活環境を整えられるようにしたい」と話しています。

珠洲市の避難所 感染相次ぐも隔離する部屋なく


珠洲市正院町の旧飯塚保育所には20日の時点でおよそ30人が避難していて、60歳以上が9割以上を占めています。

避難所によりますと、これまでに5人の新型コロナウイルスの感染が確認されているということです。

このうち、1人は避難所を離れて県外の病院に入院しましたが、それ以外の4人は避難所で療養していたということです。

避難所には隔離する部屋がないため、限られたスペースの中、パーティションで区切って療養し、食事や生活の支援を別の避難者がしていたということです。

避難所の責任者の坂尻孝司さんは「今のままだとさらに感染が広がる可能性がある。避難者で支え合いながら今はなんとか対応しているが、このやり方もいつまでできるかわからない。避難所の感染症対策を真剣に考えてほしい」と話していました。

県は消毒用品の配布や予防対策呼びかけ

19日に石川県内で新たに確認された感染症の患者数の内訳はインフルエンザや新型コロナウイルスなどの「急性呼吸器感染症」が95人、ノロウイルスなど「消化器系感染症」が16人となっています。

県は予防対策として、保健師による避難所の巡回や消毒用品の配付を進めているほか、感染が疑われる場合にはほかの被災者との隔離も実施しています。

石川県は避難所でも感染症が流行しているとして、マスクの着用や手洗いの徹底といった感染予防対策を呼びかけています。