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令和6年能登半島地震 NHK
孤立状態 少なくとも26人 解消進むも要支援集落は多数【18日】
石川県によりますと、18日午後2時時点で輪島市と珠洲市の少なくとも5つの地区の26人が道路が通れなくなるなどして、依然として孤立状態になっているということです。
孤立状態になっている地区です。
▽輪島市
▼大屋地区の14人
▼南志見地区の1人
▼西保地区の5人
▼三井地区の3人など
▽珠洲市
▼真浦町の3人
依然として少なくとも5つの地区のあわせて26人が孤立状態となっています。
能登町では道路の復旧が進むなどして18日までに孤立状態がすべて解消されたということです。
このほか、孤立状態は解消されたものの、道路の状態などが不安定だとして引き続き支援が必要な「要支援集落」が多くあるということです。
“雨で再び孤立状態になるのでは” 不安を募らせる人も
能登半島地震の被災地では雨で再び土砂崩れなどが起き、孤立状態になるのではないかと不安を募らせている人もいます。
石川県輪島市の町野地区は道路が地震で壊れたり土砂崩れが起きたりして通れなくなり、一時、100人以上が孤立状態になりました。
この地区に住む団体職員の田中亨英さん(50)は、発災から10日ほどは避難所に身を寄せていましたが、孤立状態が解消した今は、70代の母親とともに自宅で避難生活を送っています。
電気や水道は復旧していないうえ、自宅の屋根は地震で壊れて雨漏りがするため、雨が予想された18日の日中は2階にシートを敷く作業に追われたということです。
田中さんが住む地域では、住民たちの手で通れるようにした能登町へのう回路が現在も市街地とつながる唯一の道だといいます。
田中さんは「道幅も十分でないう回路だけで、その道も崩れかけている部分がある。雨でまた土砂崩れが起きて道がふさがり、再び孤立してしまわないかと不安だ」と話していました。
また、自宅の周辺では2次避難所などに移る人が増えていますが、田中さんは、仕事の事情などで地区を離れることができず、高齢の母親も住み慣れた自宅での避難を望んでいるということです。
田中さんは「再び大きな地震がないかという不安や不便な生活ではあるが、一応物資は届いているので、体調に気を付けて過ごしたい」と話していました。