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ガザ地区 過去24時間で162人死亡か 国連高官が攻撃を非難
イスラエル軍は、5日もガザ地区への地上作戦と空爆を続け、ガザ地区の保健当局は過去24時間で162人が死亡したとしています。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まってから7日で3か月となるのを前に、国連の高官はイスラエル軍による攻撃を厳しく非難しました。
イスラエル軍は5日、ハマスの作戦指揮所や武器庫など100以上の標的を攻撃し、南部のハンユニスで多数の戦闘員を殺害したと発表しました。
また、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、ハンユニスのほか、中部でも激しい攻撃が行われたと伝えていて、ガザ地区の保健当局は5日、過去24時間にイスラエル軍の攻撃で162人が死亡し、これまでの死者は2万2600人に上るとしています。
こうした中、イスラエルとハマスの戦闘が始まってから7日で3か月となるのを前に、国連のグリフィス事務次長は5日、声明を発表しました。
OCHA=国連人道問題調整事務所のトップを務めるグリフィス事務次長は、この中で「去年10月7日の恐ろしい攻撃から3か月、ガザ地区は死と絶望の場所となった。市民が安全のため身を寄せるように言われた所が攻撃を受けている」として、イスラエル軍による攻撃を厳しく非難しました。
また、WHO=世界保健機関は、およそ3か月間にわたる攻撃でガザ地区にある36の病院のうち7割にあたる26の病院が被害を受けたと発表し「継続的な攻撃によって、ガザ地区の人々は限界まで追い詰められている」と強い懸念を示しています。
ガザは「居住不能」に 国連高官
イスラエル軍の攻撃で破壊されたパレスチナ自治区ガザ地区の建物。イスラエル南部から撮影(2024年1月5日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】国連(UN)人道問題調整室(OCHA)のマーティン・グリフィス(Martin Griffiths)室長(事務次長)は5日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)はイスラエルの絶え間ない攻撃で「居住不能」になっているとの認識を示した。イスラエルはガザで、昨年10月に越境攻撃を行ったイスラム組織ハマス(Hamas)への報復攻撃を続けている。
グリフィス氏は声明で、「10月7日の恐ろしい攻撃から3か月、ガザは死と絶望の場所となった」「要するに居住不能になっている。世界が見ているにもかかわらず、住民は自身の存在そのものに対する脅威を日々目の当たりにしている」と指摘。 「人道支援機関は、200万人以上を支援するという不可能な使命を託されている」と述べた。 ガザの大部分は既にがれきと化しているが、AFP記者の5日の報告によれば、南部のハンユニス(Khan Yunis)やラファ(Rafah)や中部ではイスラエル軍による空爆が夜通し続いている。
イスラエル軍は、過去24時間にガザ全域で、軍事拠点やロケット弾発射地点、武器庫など「100以上の標的を攻撃」したと発表した。【翻訳編集】 AFPBB News