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COURRIE

なぜ安倍を暗殺した山上徹也を米有力誌は「歴史上最も成功した暗殺者」と書いたのか

暴かれた「安倍政権の偽善」

2023年1月の朝日新聞の記事によれば、 真の標的は旧統一教会の最高幹部である韓鶴子(ハン・ハクチャ)で、安倍ではないと山上は警察で供述している。

 

教団創設者・文鮮明(ムン・ソンミョン)の寡婦である韓に近づくことができなかったため、高名な政治家で祖父・岸信介の代から教団と深い関わりのある安倍を銃撃したという。 

 

調査の結果、この山上の荒唐無稽な主張が事実だとわかり、奈良県警は動揺した。

 

彼らは短い会議のあと、安倍と旧統一教会とのつながりは、少なくとも現時点では明かすべきではない大変にデリケートな事案と判断したようだ。

 

 2日後の7月10日におこなわれる参議院選挙の結果にも影響を及ぼすかもしれない。

 

県警関係者は、銃撃事件当日の夜に開いた記者会見で、山上が「恨みを持つ特定の団体と、安倍につながりがあると思い込んだ」ために襲撃を実行したとだけ述べた。

 

報道陣が追及しても、彼らは沈黙を守った。

 

 参院選後、旧統一教会は山上の母親が信者だったと公式に認めた。

 

これにより旧統一教会が、政権与党・自民党を長らく支えてきたことが明らかになった。

 

安倍をはじめ多くの自民党議員は、旧統一教会信者を選挙活動に動員してきたのだ。

 

彼らは秘密兵器的な存在として、選挙活動を支援した。

 

 2022年7月、タブロイド紙の日刊ゲンダイは、教団と関係のある国会議員100人以上のリストを明らかにした。

 

同年9月上旬、自民党は379人の国会議員のほぼ半数と旧統一教会の関係について、選挙協力要請、会費の支出、教団行事への参加といった何らかの接点があったとする調査結果を公表した。

 

 さらに朝日新聞の調査に対し、都道府県議会の議員290人と知事7人も教団およびその関連団体と接点があったと回答した。

 

 旧統一教会との関係が疑われる政治家の数が増えるにつれて、ありふれた風景に隠れていたスキャンダルがあぶり出された。

 

それは韓国の右派カルト教団が過去70年の大半、日本を支配してきた保守政党と密接なかかわりがあったという事実だ。 日本国民は憤慨した。

 

旧統一教会が自民党の政治家を利用しようとしただけでなく、そこに腹立たしい「偽善」があったからだ。

 

安倍は熱烈なナショナリストとして、日本の国際的地位の再興に力を注ぎ、自国の帝国主義的な過去を堂々と誇っていた。

 

 だが安倍と彼の政党は、旧統一教会と秘密裏に選挙で協力関係を結んでいた。

 

さらにそのカルト教団は、過去の戦争に対する日本人の罪悪感につけこんで信者を洗脳し、巨額の金を搾取していた。

 

 

Robert F. Worth