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【速報】ダイハツとトヨタが会見 安全認証試験の不正を謝罪「軽視していると指摘されても仕方ない」
車両の安全を確認する認証試験で新たに174の不正が発覚し、全車種の出荷停止を発表したダイハツ工業と親会社のトヨタ自動車が20日午後4時40分すぎから東京都内で会見し、ダイハツの奥平総一郎社長が「お客様をはじめ、ステークスホルダーの皆様に大変なご心配、ご迷惑をおかけし、信頼を裏切ることになりお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」と冒頭で謝罪しました。 奥平社長はさらに、「認証試験はお客様に安心して車に乗っていただくための様々な基準を満たしているかをあらかじめ国に審査・監督いただくもので、認証の適切な取得は事業を行う大前提。今回、認証を軽視していると指摘されても仕方ない不正が行われ、その環境をつくった責任は経営陣にある。自動車メーカーとして根幹を揺るがす事態となり、大変重く受け止めている」と話しました。
ダイハツは今年4月、海外向けの4車種で衝突試験の認証を申請する際にドアの内側に不正な加工を施し試験を通過していたことが明らかになったほか、5月にも国内向けの2車種でも不正が発覚していました。
これを受け、外部有識者による第三者委員会を設置し、調査を進めた結果、さらに25の試験項目で174個の不正行為があったことが明らかになりました。不正行為が確認された車種は、生産終了したものを含めて、64車種・3エンジンに及び、中にはトヨタやSUBARU、マツダが販売している車種も含まれています。 調査報告書によりますと、不正行為は1989年から行われ、特に2014年以降に不正が増加していたということです。また不正が行われた原因について「過度にタイトで硬直的な開発スケジュールによる極度なプレッシャーが大きな原因」とした上で、「不正対応の措置を講じることなく、短期開発を推進した経営の問題であり、まず責められるべきは不正行為を行った現場の従業員ではなく、ダイハツの経営幹部だ」と指摘しました。 ダイハツは調査結果を受け、20日、国内外で生産中の全ての開発車種の出荷を停止し、トヨタも同様にも該当する車種を停止すると正式に決定しました。