件名: 日刊IWJガイド・非会員版「プーチン大統領がロシア国民と直接対話を行うダイレクト・ライン・イベントを開催! 日本の記者会見とはまったく違う!」2023.12.16日号~No.4098
┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに〜プーチン大統領がロシア国民と直接対話を行うダイレクト・ライン・イベントを開催! 記者クラブ制度に支配された日本やコーポレート・メディアに支配されたアメリカのおざなり記者会見とはまったく違う本気の記者会見と国民との対話!
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┠■【中継番組表】
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┠■<本日正午、号外を出します!>「スクープ! 元米国防副次官のスティーブン・ブライエン氏が、バイデン政権はウクライナに、現役の米軍中将を、ザルジニー総司令官に代わる『影の司令官』として送り込んだと暴露!」〜ウクライナでロシア軍と戦っているのは、米軍の将軍人を「影の司令官」とする、ウクライナの女、子ども、年寄りである! 米国の「影の司令官」の存在は、ウクライナ紛争を米国の戦争に変えるリスクがあると指摘!
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┠■【本日のニュースの一撃!】
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┠■【第1弾 トルコのエルドアン大統領が電話会談でバイデン大統領に、「できるだけ早くこの地域(パレスチナ)で恒久的な停戦を確保することは、米国の歴史的責任である」と述べる】エルドアン大統領は「米国がイスラエルに提供している無条件の支援を撤回することで、速やかに停戦が確実になる可能性がある」とも指摘、しかしホワイトハウスは、あろうことかエルドアン大統領の言葉をサイトから削除するという暴挙に!!(『ロイター』14日ほか)
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┠■<IWJ取材報告>「一度走り始めたワクチン接種キャンペーンは製薬会社との契約満了までは、どんな重症事例が何件発生しようとも、どのような数値のデータが出ようとも、止まることはないのか?」IWJ記者の質問への武見大臣の答弁とは〜12.15武見敬三 厚生労働大臣 定例会見
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■はじめに〜プーチン大統領がロシア国民と直接対話を行うダイレクト・ライン・イベントを開催! 記者クラブ制度に支配された日本やコーポレート・メディアに支配されたアメリカのおざなり記者会見とはまったく違う本気の記者会見と国民との対話!
おはようございます。IWJ編集部です。
12月14日に、プーチン大統領の年次記者会見と質疑応答セッションが行われました。この記者会見は、ロシアの年末の一大イベントとなっています。このセッションには、ロシア市民や内外のジャーナリストから60万件以上の質問が寄せられ、それらを同一テーマごとにカテゴライズした上でプーチン大統領が回答するのです。
それだけではなく、このセッションの目玉は、「ダイレクト・ライン」方式で実施することです。これは、一般ロシア人に、大統領と直接話す機会を与え、大統領は数時間にわたって生放送で市民からの質問に答えるのです。
8日付『タス通信』によると、最初のダイレクト・ライン方式の大統領質疑応答は2001年に行われ、それ以来、ダイレクト・ライン・イベントは、2004年と2012年を除いて毎年開催されています(ただし、2022年は非開催)。
※Over 600,000 questions received for Putin's combined annual presser, Q&A session ― Kremlin(タス通信、2023年12月8日)
https://tass.com/politics/1718039
日本や米国で、一般市民がダイレクト・ラインで、総理や大統領に直接生放送で質問をぶつけ、それに大統領や総理が、数時間にわたって答え続けるという場面は想像がつきません。
日本においては、総理は、記者クラブ制度に守られて、政権と共通の利権を有する大手メディアからのあたりさわりのない質問に答え、しかも時間制限があり、会見によっては、質問内容まであらかじめ検閲されます。
岩上安身は10年余りにわたって官邸の総理記者会見に出席し続け、事前の質問取りに応じずに、アドリブで歴代総理に質問し続けましたが、岸田政権になってから、ウクライナ問題などで、政府の姿勢を根幹から問いただす質問を重ねたためか、今は、出席できなくなっています。官邸の報道室が出席できる記者の規定を変えず、その運用だけを変えて、岩上安身を事実上排除したのです。
※はじめに〜岩上安身を、総理会見から官邸はついに排除! トラブルは何も起こしていないのに!?(日刊IWJガイド、2023.9.14号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230914#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52743#idx-1
※はじめに〜24日の岸田総理会見での岩上安身の質問が『スプートニク』の記事に!「岸田首相、米国の立場に追従」と報道! 一方、国内のマスメディアで、「ノルドストリームを爆破したのは米国」というシーモア・ハーシュ氏のスクープ自体に言及したメディアはゼロ!(日刊IWJガイド、2023.2.28号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230228#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51937#idx-1
※6月13日の岸田文雄総理会見後、岩上安身がメールで送った質問に、岸田総理からの回答が届きました。「米国政府はノルドストリーム・パイプラインを破壊するウクライナ軍の計画の情報を、事前に持っていた」という米メディアの報道について、「重要インフラについて生じた本件事案については懸念をもって受け止めています」「報道の一つ一つにコメントすることは差し控えたい」「調査の行方を見守りたい」という、林外務大臣の答えとほぼ同一のもの!(日刊IWJガイド、2023.6.20号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230620#idx-2
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52423#idx-2
米国においても、日本よりは、本質的な質問が大統領に対して行われますが、時間枠は限られ、しかも、コポーレート・メディアに所属する記者の質問は、市民の直接の質問に比べれば、バイアスや党派性、企業利益に左右されているケースが多々あります。
8日付『タス通信』は、「2020年には、ダイレクト・ライン・プログラムの要素がプーチンの伝統的な主要記者会見に盛り込まれました。2021年、プーチンとのダイレクト・ラインは6月30日に開催されましたが、2022年には(ダイレクト・ラインによる)質疑応答セッションは行われませんでした」と報じています。
※Over 600,000 questions received for Putin's combined annual presser, Q&A session ― Kremlin(タス通信、2023年12月8日)
https://tass.com/politics/1718039
ロシアのダイレクト・ライン方式は画期的ですが、あらかじめ選ばれた市民があらかじめ当局が決めた質問をプーチン大統領にぶつけて、それにプーチン大統領が答えているのだとしたら、日本や欧米以上に「操作されたイベント」ということになります。
ダイレクト・ライン・イベントが本物かどうかは、質問の内容と回答の内容を見ることで判断できるでしょう。
8日付『タス通信』の記事を読むと、60万件以上の質問がすでにクレムリンに届いており、これをプーチン大統領と全ロシア人民戦線があらかじめカテゴライズし分析し回答を準備して、それを、プーチン大統領が、市民とのダイレクト・ラインで答えるようです。
同日付『タス通信』は、ペスコフ報道官の談話を次のように伝えています。
「もちろん、来るイベント中にすべての質問がオンエアされるわけではありませんが、全ロシア人民戦線がこれまで行ってきたように、大統領が最後の質問に答えるまで、その仕事を(全ロシア人民戦線は)続けます」。
いずれにしても、プーチン政権にとって、このイベントに、かなりの力を入れていることが伝わってきます。
では、実際に市民との間で、どのような質疑応答が行われたのでしょうか。
このセッションの様子をビデオで伝えるロシア大統領府の動画は、4時間以上あり、それでも、(続く)となっていて、全部は紹介しきれていません。
※Results of the Year with Vladimir Putin(ロシア大統領府、2023年12月14日)
http://en.kremlin.ru/events/president/news/72994
このセッションの中で、非常に興味深いやりとりを以下にご紹介します。
まず、冒頭にジャーナリストのエカテリーナ・ベレゾフスカヤ氏とパヴェル・ザルビン氏が、こう述べています。
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エカテリーナ・ベレゾフスカヤ氏「まさに2週間にわたって全国から質問を受け付けてきましたが、信じられないほどの数の応募がありました。この放送は、ロシア全体が集まっていると言っても過言ではありません。直接的で、率直で、オープンな会話をお楽しみください」。
パヴェル・ザルビン氏「パヴェル・ザルビン エカテリーナと私は、何千ものページを読み、多くのビデオメッセージを見ることによって、これらの投稿を非常に注意深く見ました」。
エカテリーナ・ベレゾフスカヤ氏「この2週間に起こったことは、最大の国民世論調査を実施したことと比較できます。パヴェルと私は、自分たちがジャーナリストであると同時に世論調査員であるかのように感じました」。
パヴェル・ザルビン氏「もちろん、何百万もの質問にすべて答えることは不可能ですが、もちろん横断的なトピックもあります。最も人気があったのは? 特別軍事作戦が、トップになったのは言うまでもありません。私たちは軍人やその家族から、支払い、証明書、物資に関するメッセージを受け取りました。これらについては、今日詳しく説明することにしましょう」。
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