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《派閥パーティ券裏金疑惑》安倍派・現役幹部が激白「森喜朗さんから全て始まったんです」

西村経産相が捜査中に三度架空パーティ「儲けは1回数百万」案内状入手

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「週刊文春」編集部

source : 週刊文春 2023年12月21日号

《安倍派幹部に新疑惑》西村康稔経産相が捜査中に「架空パーティ」を開催していた!《儲けは1回数百万、経産官僚をサクラに…》

 

 

 裏金疑惑に揺れる安倍派。派閥幹部である「5人衆」も、最大で1000万円超の裏金を受け取っていた疑いが報じられている。そんな中、5人衆の1人である西村康稔経産相が、特捜部の水面下での捜査が始まっていた10月以降、3回にわたって「架空の政治資金パーティ」を開催し、カネ集めをしていたことが「週刊文春」の取材で分かった。

 

会場はコの字型に机が並べられただけの会議室

 そのうちの1回が開催されたのは12月8日。会場は、永田町の国会議事堂に程近い都市センターホテルの会議室だ。事前に情報を得た記者がホテルを訪ねると、ホテル6階の「603会議室」の案内板には〈総合政策研究会主催「西村やすとし茶話会」〉と表示されていた。同会は西村氏の資金管理団体だ。

 だが、訪れたのは10人足らずのスーツ姿の男性たちだけ。会議室自体もコの字型に机が並べられたこぢんまりとしたもので、いわゆるパーティ会場にはとても見えない。一方で、入手した茶話会の案内状によれば、確かに〈政治資金パーティー〉と記載され、会費は2万円とされていた。

 

 

 

 

 

 

 

「週刊文春」編集部

2023/11/29

source : 週刊文春 2023年12月7日号

《派閥パーティ問題》安倍派パーティ券大口購入者の3割以上が“萩生田の舎弟”池田佳隆元文科副大臣の支援企業だった 「彼は異常なほどパー券を捌いている」

 

 自民党の各派閥が政治資金パーティの収入を過少記載したとして告発されている問題を巡り、安倍派(清和会)のパーティ券の大口購入者の3割以上が、同派に所属する池田佳隆元文科副大臣(57)の支援企業だったことが、「週刊文春」の取材でわかった。安倍派の所属議員が100人近いことを踏まえれば、極めて高い割合と言える。

 

 

 

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 西村事務所関係者が内情を明かす。

「パー券は、西村氏と懇意の大口のスポンサー企業が購入しています。会場費や講師への謝礼、ランチとして出される高級サンドイッチなどの飲食費用を差し引いても、1回あたり数百万円の儲けが出ています」

経産省職員をサクラとして使用

 だが、数百万円の儲けが出るほどのパーティにしては、参加者は10人足らずと少ない。これにはカラクリがあるという。経産省関係者が声を潜める。

「開催されるのは平日の昼間、しかも食事はサンドイッチだけ。そんなパーティに参加しようと思う人は少なく、そもそも企業側は人を派遣するつもりはない。しかしそれでは、わざわざ招いた講師に面目が立たない。そこで西村氏が考えたのが、『勉強会』の名目で講演テーマと関係ありそうな経産省職員を呼ぶことでした。毎回、出席者は10人弱ですが、その中にパー券購入者はおらず、全員が経産官僚。いわばサクラを使った“架空パーティ”なのです」

 

 

元総務官僚で政策コンサルタントの室伏謙一氏が指摘する。

「職務と関係ある勉強会で、しかも昼休憩に開かれているので、参加は妥当と官僚が言い訳できるようになっている。それを良いことに『茶話会に参加せよ』と事実上の職務命令になっているのであれば、大臣の職務権限を大きく逸脱していると言えます」

 

 

12月8日の「茶話会」の会場となった会議室

企業が献金できるのは政党とその政治資金団体のみ

 問題はこれだけではない。刑事告発によりこの裏金問題をあぶりだした政治資金のプロ、神戸学院大学の上脇博之教授はこう言うのだ。