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岸田首相「適切なタイミングで適切に対応」の意味…裏金疑惑の安倍派議員「全員アウト」の可能性
「国政の遅滞を生じさせないために、適切なタイミングで適切に対応を考えたい」
自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーをめぐる裏金問題で、岸田文雄首相(66)は11日朝、首相官邸で記者団のぶらさがり会見に応じ、同派に所属する閣僚、副大臣、政務官の計15人を全員代える方向で調整に入った。
「政治資金に関して国民に疑念が広がっている。深刻に受け止め、危機感を持っている」
硬い表情でこうも強調した岸田首相。これ以上、政権に対するマイナスイメージが国民の間に広がることを避けるためのリスク管理なのだろうが、安倍派の15人全員交代とはある意味、衝撃ではないか。なぜなら、同派所属議員について「全員アウトの可能性がある」と岸田首相が認めたようなものだからだ。
《岸田さん、とうとう認めたね。安倍派はヤバいと。付け加えれば適材適所でもなかったと》《とりあえず大臣らの職を解き、会見などで露出しないようしたのだろうが、逃げ切れると思ったら大間違い》《誰かおらぬか~と叫んでも、シロな人は自民党にいない》
4000万円超キックバック疑惑の議員は記者に責任転嫁
SNS上で、安倍派の裏金疑惑をめぐってこんな声が飛び交う中、国民の怒りの炎にさらなる油を注ぎかねない仰天発言も飛び出した。
同派所属で4000万円超のキックバックが浮上した、谷川弥一衆院議員(82)=長崎3区=は10日午後、報道陣に前に姿を見せると、「刑事告発を受けている案件でもあり、事実関係を慎重に調査・確認をして、適切に対応してまいりたい」と用紙した紙を読み上げた揚げ句、食い下がる記者に向かって「頭悪いね」と言い放ったのだ。
自らの疑惑について、きちんと説明責任を果たすのが国民から負託を受けた国会議員の務め。にもかかわらず、説明を求めると「頭悪いね」などと、記者に責任転嫁しているかような言動に驚いた人は少なくなかったのではないか。
谷川氏と言えば、2016年11月の衆院内閣委員会で、「カジノ解禁法案」の審議中、40分間の持ち時間のうち、残り7分近くから突然、 「はんにゃーはーらーみーたー」などと般若心経を唱え始めた人物。この時も「意味不明」「国会軽視」などと批判の声が上がったが、まったく意に介していなかった。
《国会質疑で国民生活と関係ない般若心境を唱えながら、裏金でぼろ儲け。安倍派議員でマトモな人はいるのか》
岸田首相は谷川氏についても「アウト」と思っている可能性が高いだろう。