2023.12.07 Thu posted at 16:43 JST

国連事務総長、憲章第99条に基づき安保理に書簡 人道的大惨事の回避求める
国連のグテーレス事務総長は6日、パレスチナ自治区ガザ地区の状況をめぐり、正式に安全保障理事会に書簡を送付し、包囲されたガザの「人道的大惨事の回避」を求めた。



国連のデュジャリック報道官は声明で、グテーレス氏が国連憲章の第99条に基づいて、安保理議長に書簡を送ったと明らかにした。



デュジャリック報道官によれば、グテーレス氏が第99条に基づいて書簡を送ったのは2017年に事務総長に就いてから初めて。



第99条は、事務総長に対し、国際社会の平和と安全の維持にとって脅威となる可能性があると判断するあらゆる事項について安保理に注意を促す権限を与えている。



グテーレス氏は書簡のなかで、イスラエルとイスラム組織ハマスの紛争がイスラエルとパレスチナの占領地全域に、恐ろしい人的な苦痛と物理的な破壊、集団的なトラウマを生み出していると指摘した。



グテーレス氏は、ガザ市民の窮状を強調し、ガザの人々が日常的に「重大な危機」に直面していると述べた。



グテーレス氏は「民間人を効果的に保護することができない。ガザには安全な場所はない」と訴えた。