ガザ南部避難民をねらったイスラエルの空爆再開で178人死亡。ベトナム反戦世代以来の広がりを見せるアメリカの学生運動
(ANNニュース)
戦闘再開でガザの死者178人 南部に攻撃拡大か
イスラエルはイスラム組織「ハマス」との戦闘休止の期間を延長せず、パレスチナ・ガザ地区での攻撃を再開していて、すでに178人が死亡しています。
一時的な休戦の期限を迎えた1日、イスラエル軍は「ハマスが合意を違反した」などとしてガザ地区への攻撃を再び始めました。
これまでに「ハマスの拠点200カ所以上を空爆した」としています。
ガザの保健当局によりますと、すでに178人が死亡し、589人がけがをしたということです。
また、イスラエル軍は新たにガザを細かく区分けした地図を公開し、今後、その区画ごとに住民らへ避難を呼び掛けるとしています。
地図では休戦前に激しい戦闘が行われていた北部だけでなく、すでに避難民が集中する南部も対象となっています。
(ハンギョレ新聞の記事より)
ベトナム反戦世代以来の若年層の政治への目覚め 全米の大学キャンパスでガザ戦争反対集会
米国で「第2の反戦世代」登場…ガザ戦争で進歩運動が拡散(ハンギョレ新聞) - Yahoo!ニュース
イスラエルとパレスチナのガザ地区の武装党派ハマスとの「ガザ戦争」を機として、全米の大学街で既存の国際秩序を批判し、抑圧される少数者を擁護する運動に立ち上がる若い世代が増えている。米「ウォール・ストリート・ジャーナル」が28日に報道した。
Gaza Protests at Colleges Open a Generational Divide
Young activists often see the world as split between the oppressed and their oppressors—and their views are markedly different than those of older Americans.
同紙は、ベトナム反戦運動以降は見られなかった大学キャンパスでの騒乱が増えていると評した。
先月25日にマサチューセッツ大学のキャンパスで500人あまりの学生が、パレスチナのガザ地区で戦争を繰り広げるイスラエルを批判するよう大学当局に求めるデモをおこなったのが、端的な例だ。デモに参加した学生のうち100人あまりは総長室前に集まり、「アパルトヘイト(かつての南アフリカの白人政権がおこなった人種差別政策)を展開するイスラエルに対する米国の支援の中止」を叫び、57人が警察に拘禁された。
同日のデモを主導した学生の一人、エリン・マリンさんは、ボストン郊外に住む典型的な白人中上流層家庭で生まれ育った女性だ。マリンさんは「黙っていられなくて、(ガザ戦争の)写真を見て立ち上がった」とし、逮捕されたことを誇りに思うと話した。そして「白人としての特権」を自ら声を上げられない人々のために使うと誓った。マリンさんは「ガザは両者の戦争ではない」、「現在繰り広げられているのは、圧制者に対する抑圧された人々の抵抗だ」とも述べた。
1960年代と70年代のベトナム反戦運動以降は米国の大学街で見られなくなった進歩的な政治運動の復活の兆しは、現代の若い世代が成人になって直面した環境と関係がある、と専門家たちは指摘する。ここ数年間の米国の政治的両極化、警察が少数人種に加えた暴力に起因するデモの拡大、MeToo運動のようなジェンダー問題の浮上などによって若者たちの社会問題に対する関心が高まっていたが、ガザ戦争を機として若者たちが政治的行動に積極的に立ち上がるようになったというのだ。
55年前アメリカのベトナム反戦闘争
Vietnam War Protest Movement
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