たんぽぽ舎です。【TMM:No4924】2023年11月30日(木)地震と原発事故情報-
              

原子力ムラの村長は誰か? 第2回
 | 安全、コストが安い、クリーンエネルギー=ぜんぶウソ…
 | 小泉純一郎元首相
 | 文春新書・青木美希さんの著書の
 | 『なぜ日本は原発を止められないのか?』より紹介
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎共同代表)

 本文より抜粋

1.小泉氏は、東電福島第一原発事故後、脱原発に主張を変え、「原発
ゼロ・自然エネルギー推進連盟」の顧問を務める。その思いを聞いた。

-脱原発を主張するようになったのはどのようなきっかけですか。
小泉氏:「経産省、資源エネルギー庁などの原発推進論者の話では
『安全』『コストが安い』『CO2を出さない永遠のクリーンエネ
ギー』だった。福島第一原発で大きな事故を起こして、最悪な状況
免れても、ふるさとなくなっちゃうんだよね。」

2.事故以来、いろいろ原発の本を読んだ。国会事故調査委員会が
置された。委員長は黒川清博士(政策研究大学院大学名誉教授)。
結論は『安全、コストが安い、クリーンエネルギー=ぜんぶウソ』
だって(笑)。

3.それなのにどうして(原発を)続ける必要があるんだ。反省が足り
ない。福島の事故でいまだに多くの人がふるさとをなくして帰れない。
 <避難者は政府が公表しているだけで3万人にのぼる(2023年8月1
日現在。福島県内などでは住宅提供を打ち切った人を避難者数から本人
に無断で除いており、実際には避難者は数万人多いと言われている)。>

4.原発は2012年8月から2013年9月まではたった2基しか動いていな
かった。2013年9月から2年間はゼロ。それでも一日も停電はなかった。
 原発ゼロでやっていけるのを日本は証明しちゃったんだよ。

5.小泉氏は、「私は岸田さんと話したことないんだ。機会があれば話
すけどね」と、私(青木美希さん)に言っていたが、ついに、直接、岸田
氏と話す機会が訪れた。
 2023年5月30日の夜、小泉氏が東京都内の日本料理店で、岸田首相と
居合わせたのだ。会釈してきた岸田首相に、小泉氏は、「憲法改正は3
分の2ないとできないから無理だ。原発ゼロは総理が決めればすぐにで
きる。できないことを言って、できることをやらないのはおかしいじゃ
ないか」と言った。岸田氏は、苦笑しながら「総理が決めれば…」
復唱していたという。

※第3回は、「原発は私の家より地震に弱い。」を紹介。これで終