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茨城 東海第二原発で火災相次ぐ 東海村が日本原電に厳重注意

 

茨城県東海村にある、東海第二原子力発電所で、ブレーカーから火花が出るなどの火災が9日までの10日間で3件相次ぎ、村は10日「防火に対する組織風土に問題があると判断せざるを得ない」などとして、事業者の日本原子力発電に対し、文書で厳重注意しました。

東海第二原発の敷地内では、9日、屋外照明用のブレーカーから火花が出る火災があったほか、原子炉建屋内の照明器具で焦げたあとが見つかるなど、今年度あわせて4回火災が起きていて、このうち3回は先月末からの10日間に発生しています。
これについて原発が立地する東海村の山田修村長は10日、事業者の日本原電に対し、文書で厳重注意しました。
この中では、昨年度も3件火災が発生していたことを踏まえ、「会社が昨年度に行った管理体制の改善が実質的に機能していないことを示すものであり、防火に対する組織風土に問題があると判断せざるを得ない」と指摘しています。
その上で、機器点検のあり方の見直しと、防火のための組織的な取り組みの検討を行い村へ報告するよう求めています。
これについて、日本原電は、「村からの厳重注意を重く受け止め、防火のための組織的な取り組みをさらに検討してまいります」とコメントしています。