栃木県選管
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小山市議選 “1票差の当選” 無効の裁決 栃木県選管
ことし4月に行われた小山市議会議員選挙をめぐって、1票差で落選した候補が、最下位で当選した候補の当選無効を求めていた申し立てについて、栃木県選挙管理委員会は、この申し立てを認める裁決をしました。
ことし4月に投票が行われた小山市議会議員選挙では、最下位で当選した片山照美氏が1049票だったのに対し、次点で落選した荒井覚氏は1048票でした。
荒井氏は選挙のあと、小山市選挙管理委員会に対して異議の申し出を行いましたが、市の選挙管理委員会は投票用紙の再点検を行ったうえで申し出を退けたため、ことし7月、今度は県の選挙管理委員会に、片山氏の当選無効を求める申し立てをしていました。
これを受けて県の選挙管理委員会は、2人の立ち会いのもとで、改めて一部の投票用紙を点検したところ、片山氏の有効票とされていた2票について、無効と判断したということです。
このため、次点だった荒井氏の得票が片山氏を上回ることになり、県選挙管理委員会は今月7日付けで、片山氏の当選を無効とする裁決をしました。
この裁決をめぐって、片山氏は30日以内に東京高等裁判所に訴えを起こすことができますが、訴えがなければ当選無効が確定して、荒井氏の当選が決まることになります。
小山市選挙管理委員会の佐伯一之委員長は、「裁決の内容を真しに受け止めたい。今後の状況に応じ、適宜対応して参ります」というコメントを発表しました。