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ガザの国連機関「きょう燃料尽きる」 保育器の未熟児130人が危機
パレスチナ自治区ガザ地区のガザ市にある病院で2023年10月22日、保育器の中に横たわる未熟児。地元の保健当局によると、この病院は電力と燃料の不足により、まもなく閉鎖されるという=ロイター
イスラエルが電力供給などを遮断しているパレスチナ自治区ガザ地区で活動する国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は24日、「明日の夜、燃料が尽きる。人 々への人道支援を届けることができなくなる」とX(旧ツイッター)に投稿した。同地区では電力・燃料不足が深刻で、病院の保育器に入って電力供給が欠かせない未熟児130人が命の危険にさらされているという。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、イスラエル軍はガザとエジプトの国境にあるラファ検問所から支援物資を積んだ車両がガザに入ることを許可している。燃料については、ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが使うおそれがあるとして搬入を認めていない。
世界保健機関(WHO)によると、電力や燃料の不足などにより、ガザの病院35カ所のうち、12カ所が機能していない状態という。AP通信によると、保育器に入っている未熟児130人が、電力・燃料不足のため、深刻なリスクにさらされている。保育器への電力供給が止まれば、数時間から数日のうちに死亡する可能性があるという。
朝日新聞社