国連5機関が人道停戦訴え イスラエル「攻撃強化」
  2日連続物資搬入 必要量には程遠く イスラエル軍高官 ガザ入り明言

 国連開発計画(UNDP)など国連5機関は21日、ガザに同日搬入された人道支援物質は「十分と言うには程遠い」として、物資搬入を続けるよう求める共同声明を出した。「人道支援のための無制限アクセスを含む人道停戦」の実現を訴えた。
 声明は、搬入物資を「水や食料、医薬品などの必需品を得られない数十万の民間人にとり緊急に必要な生命線」だと強調。
 イスラエル軍とハマスの約2週間の戦闘で「避難所や医療機関、発電施設など多くの民間インフラが破壊」され、ガザの現状は「壊滅的だ」とした。
 その上で「水や食料、医療への安全かつ安定的なアクセス」や全ての民間人の保護、国際人道法の最大限の順守を要求した。
 5機関はUNDPと国連人口基金(UNFPA)、国連児童基金(ユニセフ)、世界食糧計画(WFP)、世界保健機関(WHO)。(共同)
     

       (10月23日「東京新聞」朝刊4面より)