ジェノサイドを止めるために、

緊急学習会 ガザとはなにか

現在も観られます。

ぜひ、ご視聴ください。

 

https://twitcasting.tv/iwj_areach1/movie/779184496

/ 緊急学習会ガザとは何か - IWJ_AreaCh1 (@IWJ_AreaCh1) - ツイキャス (twitcasting.tv)

 

 

10月20日(金)18:30~
会場:京都大学吉田南キャンパス総合人間学部棟 地下1B05
参加費
講師・岡真理(早稲田大学文学部学術院教授
主催:緊急学習会 ガザとはなにか実行委員会
連絡TEL090-45643-2940(増野)

 

 

 

 

 

10月22日

 

Kです。

標記の学習会における岡真理さんの講演を聴いた方が、Facebookに以下のようにコメントしておられます。了解を得て貼り付けます。

また、別の方が、これまでのパレスチナ・イスラエルをめぐる歴史のターニングポイントとなった事象を解説されていますので、それも貼り付けました。

////

岡 真理さんの、どうしてでも真実を伝えたいという熱のこもった緊急学習会に出て、多くを教えられた。100人の講義室が満席で、別室でも画像共有での開催。若い学生さんたちの参加も多いのが嬉しかった。

最初に流されたのは、2022年5月の独立記念日を祝うエルサレムの群衆のデモ(Flag March)の映像。彼らが叫んでいる言葉は

Death to the Arabs! (アラブ人に死を!)

May your village burn! (お前らの村は燃えてしまえ!)

 

以下、岡さんが指摘されたこと:

1.今起きていることがジェノサイドだ。地上戦が起きたら、ではない。

2。日本の主流メディアは、歴史的文脈を捨象した報道によって、ジェノサイドに加担している。

ハマスの行動によって今回の事態が引き起こされたかの報道、どっちもどっちとか憎しみの連鎖とかいうスタンスの報道によって、人々に声をあげなくさせ、つまりは共犯者に仕立て上げている。

3.歴史的文脈から見れば、イスラエルは「入植型植民地国家」であり「アパルトヘイト国家」そのものである。

4. にもかかわらず、イスラエルの国家犯罪を裁いてこなかった、Justiceをめぐる国際社会の二重基準がジェノサイドを可能にしている。

 

、、、10/7のハマスの音楽祭襲撃と人質を連れ去ったニュースに、リベラル派までもが、「ハマスの凶行は断じて許されない。」で始める論調に、違和感を持ってきていたが、岡さんの視点、論点はまったく納得のいくものだった。

 

今年に入ってからも、10/7までに257人のパレスチナ人が殺され、そのうち47人が子供だという。

入植地の止まらない拡大。抵抗したら即逮捕され無期限に拘束される。2007年以来ガザは完全封鎖されてきた。人道危機は今回に始まったわけではない。

 

2014年の戦争では、51日間で死者2200人超。日本の人口に換算すれば15万人に相当するまさしくジェノサイドだと。今さらにそれを上回るジェノサイドが進行しつつある。

 

ハマスは、ガザの住民の選挙で選ばれた正当な「占領された祖国の解放を目指す民族組織」であり、今回の行動もその「解放のための作戦」としてなされたものであり、国際法によって認められている占領下の抵抗権の行使である。死への片道切符を持って民族の解放のための戦いに向かう者たちを「残虐極まりないテロリスト」と印象づけようとする国々は、これまでずっと「ユダヤ人至上主義国家」イスラエルの国家犯罪を許してきた。

そのことに報道機関は触れようとしないままだ。

 

、、、そうやって、イスラエル国家の誕生に至る過程から今に至る歴史も、問題の本質がどこにあるかも、実証的かつ論理的に、強い倫理観を持って、2時間以上語られ続けた。その全てを書き出して伝えたいくらいだ。

 

岡さんの講演の後で、二人のパレスチナ人の女性からの訴えがあった。

 

We are not invaders. We are victims.

But the world is silent.

We have the power against war.

We can do something.

 

「真実を知ることにとどまらず、人々に広げていってほしい。」という願いに応えなければならない。

ガザは電気を止められ、ブラックアウト状態で、どういう状況かも発信ができなくなっている。イスラエルに都合のいいように事実が歪められたり隠されていても、事実をつかめようがない。日本のメディアも結果的にそれに協力、加担している。

「今この時に、自分の兄弟や家族が殺されているかもしれない。瓦礫に埋まっているかもしれない。」と言葉を詰まらせる若いお母さんの言葉に私たちは何を持って返せるのか。

 

最後に、この緊急学習会を企画された、増野さんから

「24日夕方6時から、河原町三条角で、スタンディングをします。」との報告がなされました。

 

//////////

 

■イスラエルとパレスチナ 1.

イスラエル建国.1948年以来、75年間にもわたってパレスチナの土地を入植と称して掠奪し、パレスチナ人を虐殺し続けてきたのはイスラエル。

そのイスラエルを支援してきたのは、

イギリス、フランス、アメリカ筆頭に、西ヨーロッパ白人諸国。

土地を奪われ続け、虐殺され続けてきたパレスチナ人(アラブ人)にとって、抵抗するのは正当防衛です。

ヒトラー、ナチスに武器を持って抵抗した人々が、レジスタンスとして評価されるように、パレスチナ人が武器を持って抵抗することはレジスタンスです。私はそのように認識しています。

なぜ、75年間にも及ぶイスラエルのパレスチナ人虐殺テロは、抗議しないのか?

なぜ、ハマスの反撃だけ「テロ」と言って批判するのか?

■簡単な歴史

パレスチナと呼ばれる土地は、昔々、ユダヤ教徒も、キリスト教徒も、アラブ人のイスラム教徒も、殺しあうことなく、一緒に暮らしていました。

❶フサイン・マクマホン協定

1915年、イギリスが、オスマン帝国の支配下にあったパレスチナの地に、アラブ人の居住を認めた協定。

イギリスの駐エジプト高等弁務官ヘンリー・マクマホンと、メッカの太守、フサイン・イブン・アリーとの間で交わした書簡。

この時、イギリスはトルコとの間で戦争。そこで、アラブ人の反乱=イギリスへの協力を条件に、アラブ人のパレスチナ居住、独立を認めた。

❷サイクス・ピコ協定

1916年、イギリス、フランス、ロシアの間で結ばれた秘密協定。オスマン帝国の分割を約束。

イギリスの中東専門家、マーク・サイクスとフランスの外交官、フランソワ・ジョルジュ・ピコによって原案が作成されたので、この名が付いた。

❸バルフォア宣言

1917年、イギリスの外務大臣、アーサー・バルフォアが、イギリスの貴族院議員でユダヤ人のロスチャイルド男爵、ウォルター・ロスチャイルドに送った書簡。

イギリス政府がパレスチナの地に、ユダヤ人の居住地(国家)建設を支援する約束した書簡。

❹重要な国連決議

①1948年、194号

②1949年、273号

③1967年、242号

 中東に公正で永続的な平和を確立するための決議。イスラエルは占領した地域から撤退。

④1973年、すべての当事者において停戦と決議

 242号の実施を呼びかける決議。イスラエルは占領した地域から撤退。

❺オスロ合意

1993年、パレスチナ、イスラエル、両政府は、お互いに自治政府として、相互に承認する。

イスラエルは占領した地域から暫定的に撤退し、5年間にわたって自治政府による自治を認める。

そしてこの5年間の間に、今後の詳細を決める。

★イギリスの三枚舌外交に始まり、イギリス、フランス、アメリカなど、イスラエルのパレスチナ人虐殺容認により、パレスチナ人は75年間も、土地を奪われ、虐殺され続けています。

なぜイスラエルのパレスチナ人虐殺、土地の掠奪は、不問にするのでしょうか。

イスラエルは国連決議も、オスロ合意も無視し、パレスチナ人の土地を掠奪し続けています。

パレスチナ人を虐殺し続けています。

なぜ、この歴史事実を抜きに、ハマスだけをテロと断じるのでしょうか。

////////

現在も観られますので、中継で観ていない方も、ご視聴を。https://twitcasting.tv/iwj_areach1/movie/779184496

/ 緊急学習会ガザとは何か - IWJ_AreaCh1 (@IWJ_AreaCh1) - ツイキャス (twitcasting.tv)

 緊急学習会 ガザとはなにか

□□□□□□□□□

■講師 岡 真理 早稲田大学文学学術院教授  

■日時 2023年10月20日(金) 18:30~

■場所 京都大学吉田南キャンパス総合人間学部棟 地下1B05  

    https://www.z.k.kyoto-u.ac.jp/facility-guide

■主催 緊急学習会 ガザとはなにか実行委員会

    連絡先 090-4643-2940(増野) mashino@par.odn.ne.jp