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読売新聞
5000万円受領の那覇市の前議長が議員辞職願…政務活動費の流用疑惑も浮上、県警が自宅捜索
那覇市有地の所有権争いを巡り、市議会議長時代に不動産業者から現金を受け取ったことが明らかになっている久高友弘市議(75)が18日、議員辞職願を市議会に提出した。近く受理される見通し。関係者によると、久高氏には政務活動費の不正流用疑惑も浮上しており、沖縄県警は5日、詐欺容疑で自宅を捜索している。
久高氏は2004年、市水道局が持つ土地の所有権を主張する女性の陳情を受けて以降、土地を返すよう議会で市を追及。議長を務めていた21年には、土地の活用を計画した不動産業者から、議長室で調査費名目で現金5000万円を女性側と連名で受け取った。
金銭のやり取りが発覚した後、久高氏は議長職を退いたが、「(金銭は)法に触れるものではない」と主張して市議を続けていた。
久高氏は17日、読売新聞の取材に5000万円のうち3500万円を自ら受領したことを認め、「自宅の窓の修繕や車の購入に400万円ほどを充て、知人にも1000万円を渡した」などと話す一方、「(不動産業者に)便宜を図ったつもりはない」とした。議会事務局によると、久高氏は政活費192万円を返還する意向も示しているという。
公開日時
那覇市議会、久高氏の議長辞職を許可 5000万円授受問題 9日に後任選挙、野原副議長が有力視
民間女性が所有権を主張する那覇市の市有地を巡り、土地購入を希望する不動産業者から那覇市議会の久高友弘議長(74)=自民公認、10期=らへ議長室で現金5千万円の受け渡しがあった問題で、市議会は7日本会議を開き、久高氏が提出した議長の辞職願を全会一致で許可した。
▼【第一報】那覇市議会の久高議長、不動産会社から議長室で5000万円受け取る
議会運営委員会も同日開かれ、新たな議長を決める選挙を9日に実施することを決めた。野原嘉孝副議長が有力視されているが、他に意欲を示す議員が与党内に複数いる。
議長室での現金受け渡しは20年12月と21年2月にあった。久高氏は渡された現金の領収証に署名したが、現金は「女性の後見人が持っている」と主張し、自身が収めたことは否定している。
久高氏は7日、取材に対し、辞職理由について「(議長室で現金受け渡しがあったことは)言い訳ができない事実だ」とした上で、違法性については「警察が調べることだ」と述べた。記者会見など市民に説明する場を設けるかについては「今はやらない。やっても『説明が足りない』とか新たな問題が出てくる。落ち着いてからだ」と話した。
久高氏は2019年に議長に就任。21年の市議選で当選後、再び就いていた。那覇市議会では委員会の任期(2年)が終わる時に議長も交代する慣例があり、今年8月まで務める見通しだった。
久高氏は県市議会議長会と九州市議会議長会の会長も務めていた。県市議会議長会は今後、総会などを開いて新会長を選出する。九州市議会議長会は9日に決まる那覇市議会の新議長が会長となる。
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那覇市議長「神聖なる議長室」で5千万円受領、辞職願 土地問題巡り
小野太郎
那覇市議会の各会派代表者の会合で釈明する久高友弘議長=2023年3月3日午後、那覇市、小野太郎撮影
那覇市議会の久高友弘議長(74)が2021年、市有地の所有権を民間人の女性が主張する問題をめぐり、女性の後見人とともに、不動産会社から議長室で現金5千万円を受け取っていたことがわかった。不動産会社は女性の所有権が認められれば、購入する約束をしていたという。久高氏は、04年ごろから女性の立場から議会で質問するなどしてきたが、5千万円については「後見人が受け取った」として、法的に問題はないと説明している。
久高氏は6日に「一身上の都合」を理由に議長職の辞職願を提出。7日の本会議で許可される見通しだ。
不動産会社の代表によると、現金の授受が行われたのは21年2月8日。庁舎内にある議長室に関係者が集まり、5千万円分の札束が入った紙袋を渡した。久高氏はこの際、「土地売買取りまとめに関る費用」と書かれた領収書に女性の後見人と連名でサインしたという。20年12月18日にも500万円を渡しており、後日同額が返金されたという。
代表は朝日新聞の取材に「土地の所有権が女性に移れば、買い取る約束だった。交渉を担う議長の影響力に期待した」と話した。土地調査や議会対策などの役割分担も決められ、久高氏からは「議会対策に現金が必要」と要求されていたという。
久高氏は報道陣の取材に、議長室での現金の授受や領収書にサインしたことは認めたうえで、「後見人が調査費として受け取った」と話した。3日にあった市議会各会派代表者による会合で、「現金がどう使われたのか、私がわかることではない」と述べ、法的に問題ないとの認識を示したうえで、「神聖なる議長室で(現金の授受が)行われたことは、大いに反省しなければならない」と陳謝した。
この市有地は那覇市の新都心地区にあり、市上下水道局の施設や配水池が含まれる。市によると、この女性は戦後直後に那覇市に所有権があるとした行政手続きに不備があったとして、所有権を主張している。
久高氏は当選10回。19年から議長を務め、21年7月の市議選では自民党から公認を受けて当選している。(小野太郎)
2022/09/11 — 自民党の久高友弘・那覇市議会議員(議長)の政務活動費収支報告書を見たら衝撃!! なんと統一教会系の新聞「世界日報」を2018年から欠かさず購読し ...