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殺された住職、霊園の事業を周囲に語る 足立区の納骨堂殺人事件

捜査員とともに警視庁の車両に乗り込む斎藤竜太容疑者=2023年10月7日午前9時37分、千葉県鎌ケ谷市、増山祐史撮影

 

 東京都足立区の「源証(げんしょう)寺」の地下納骨堂で7月、住職の大谷忍昌さん(当時70)を練炭による一酸化炭素中毒で殺害したとして、警視庁は10月7日、墓石販売会社「鵠祥堂(こくしょうどう)」社長の斎藤竜太(50)と役員の青木淳子(63)の両容疑者を殺人などの疑いで逮捕した。捜査関係者によると、2人とも容疑を否認しているという。 

 

【写真】殺人容疑で逮捕された青木淳子容疑者=「鵠祥堂」のウェブサイトより 

 

 鵠祥堂は、源証寺の霊園に関する販売契約を2020年3月に結んでいた。斎藤容疑者は事件前、墓石販売などをめぐり住職とトラブルがあったという趣旨の話を周囲にしていたという。古刹(こさつ)の住職と出入り業者に何があったのか。 

 

 源証寺の近くの住民らによると、大谷さんは2007年ごろに父から寺を継ぎ、41代目の住職となった。寺には住民らの墓もあり、葬儀や法要で親しまれていたという。

 

  近くの70代男性は、大谷さんが麦わら帽子に半袖半ズボン姿で植木に水をあげたり、重機で土を移動させたりする様子をよく見かけていた。男性が声をかけると、「俺はいつも外で作業しているから、この地域で一番黒いんだ」と笑っていたという。男性は事件後、「突然の出来事でまだ状況が理解できていないです」と話した。

 

  大谷さんには経営者としての側面もあった。  岐阜市の仏師、水野芳春さん(76)は16年ごろから毎年、大谷さんから仏像「円空仏」の制作依頼を受け、計50体ほど納めてきた。大谷さんは支払いに関し、「土地が広く、貸し出して地代が入ってくる」と言い、霊園の事業についても話していたという。

 

朝日新聞社

 

 

 

 

 

増山祐史 遠藤美波 長妻昭明

地下納骨堂に練炭28個、CO中毒で住職殺害容疑 墓石会社長ら逮捕​​​​​​​

 
亡くなった大谷忍昌さんが住職を務めていた源証寺=2023年8月15日午後2時29分、東京都足立区入谷2丁目、長妻昭明撮影

 

 東京都足立区の寺の地下にある納骨堂で7月、多数の練炭が置かれ、この寺の住職が一酸化炭素中毒で死亡する事件があり、警視庁は7日、住職を殺害したとして、千葉県鎌ケ谷市の墓石販売会社「鵠祥堂(こくしょうどう)」の斎藤竜太(50)=同市=と、同社役員の青木淳子(63)=東京都練馬区=の両容疑者について殺人と建造物侵入の両容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。

 この寺と同社の間には墓石販売などをめぐりトラブルがあったとの情報があり、警視庁が関連を調べている。

 捜査関係者によると、2人は共謀して7月22日夜~23日朝、足立区の「源証寺(げんしょうじ)」の敷地内にある地下の納骨堂に、火の付いた状態の練炭計28個を置き、納骨堂内に入った源証寺の住職の大谷忍昌(しんしょう)さん(70)を一酸化炭素中毒で殺害した疑いがある。

 納骨堂は地下室のような構造で、内部は幅3~4メートル、奥行き約4メートル、高さ約2メートル。その上は土や草木で覆われている。出入りには、上部の扉付きの穴から延びたはしごが使われていた。

 捜査1課は、倒れた状態で見つかった7月23日の朝、大谷さんが練炭を見つけ、確認しようと納骨堂内に入ろうとして、意識を失ったとみている。練炭を見つけた大谷さんに納骨堂近くに呼ばれた60代の妻や40代の娘も、病院に搬送されたが、命に別条はないという。

 一酸化炭素は無色・無臭のため、練炭の影響で地下納骨堂内の濃度が高くなっていることに気付かなかった可能性があるという。

前日夜、寺を訪れる不審な人物がカメラに映る

 同課は、納骨堂では普段、練…

 

 

 

TBS NEWS DIG Powered by JNN

別の“爆発計画”か 「ガソリン入りペットボトル」 寺の焼却炉に複数本 住職“練炭殺人” 事件 東京・足立区

東京・足立区の寺の住職を納骨堂で殺害したとして逮捕された男女2人が、寺の焼却炉の中にガソリンが入った複数のペットボトルを置いたとみられることがわかりました。 殺人などの疑いで逮捕されたのは、石材会社社長で千葉県鎌ケ谷市の斉藤竜太容疑者(50)と役員で練馬区の青木淳子容疑者(63)です。 斉藤容疑者らは今年7月22日の深夜、車で足立区の源証寺を訪れ、午後11時ごろ、納骨堂に侵入したうえ、店舗で購入した練炭28個に火をつけて放置し、翌朝、納骨堂に入った住職の大谷忍昌さん(70)を一酸化炭素中毒に陥らせ殺害したなどの疑いがもたれています。

 警視庁によりますと、大谷さんの60代の妻、40代の次女、10代の孫も体調不良を訴え、病院に搬送されたということです。 

その後の捜査関係者への取材で、寺の敷地内の納骨堂の近くにある焼却炉の中からガソリン入りの複数のペットボトルが見つかっていたことがわかりました。

 

 斉藤容疑者は事件の数日前にガソリンを複数の店舗で購入し、ペットボトル入れて犯行に及んだとみられ、大谷さんが焼却炉で物を燃やす際に爆発させる狙いがあったとみられています。 警視庁は斉藤容疑者らの認否を明らかにしていませんが、強い殺意を持ち大谷さんを確実に殺害するため、複数の計画を立てていたとみて調べています。

TBSテレビ

 

 

 

 

 

増山祐史 遠藤美波 長妻昭明​​​​​​​

納骨堂では使わないはずの練炭、前夜には不審人物 足立区の住職殺人

 
捜査員とともに警視庁の車両に乗り込む斎藤竜太容疑者=2023年10月7日午前9時37分、千葉県鎌ケ谷市、増山祐史撮影

 

 東京都足立区の「源証寺(げんしょうじ)」の地下納骨堂に多数の練炭を置き、住職の大谷忍昌さん(当時70)を一酸化炭素中毒にさせて殺害したとして、警視庁は7日、千葉県鎌ケ谷市の石材販売会社代表の男と役員の女を殺人と建造物侵入の容疑で逮捕した。

 地下室のような納骨堂内に28個の練炭が敷き詰められていた事件。その前日の夜には、不審な人物が付近の防犯カメラに映っていた。

 7月23日朝、源証寺の近くに住む80代の女性は散歩中、救急車とパトカー、消防車が次々と源証寺に向かっていくのを見た。同日午前8時半ごろ、消防には寺側から119番通報が寄せられていた。

 日暮里・舎人ライナー「舎人駅」から西に500メートル余り離れた、普段は静かな住宅街。女性が急いで寺に向かうと、地下納骨堂の上部の穴から、救急隊員が男性を引き上げ、心臓マッサージをしていた。丸刈りで半袖半ズボン姿。住職の大谷さんとすぐにわかった。

 

 納骨堂は寺の敷地内にある。地下室のような構造で、内部は幅3~4メートル、奥行き約4メートル、高さ約2メートル。その上は土や草木で覆われている。出入りには、上部の扉付きの穴から延びたはしごが使われていた。

 

 女性は当初、火事だと思っていた。その後、救急隊員が20個以上の練炭を穴から取り出すのが見えた。練炭から煙が出ていた。なぜ地下の納骨堂で、と不思議に思ったという。

「住職は1時間前まで元気だった」

 女性は大谷さんと、散歩の時…